ここでは、肝心の試合結果はどうだったのかを振り返ってみたい。
初年度の2013年は、ジャイアンツとの3連戦。初戦は当時ルーキーだった三嶋一輝が6回2失点の好投を披露し、打線も中村紀洋、多村仁志、梶谷隆幸のホームランなどで11ー2で快勝。イベント初戦で最高の結果となった。しかし、残る2戦は2ー8、2ー16と大敗し、カード負け越しとなってしまった。
2014年は、前年に続きジャイアンツ相手に、初戦こそ完封敗けを喫したが、2戦目には延長10回、桑原将志のサヨナラヒットでものにすると、3戦目は1点ビハインドの7回に、前日のヒーロー桑原が頭部にデッドボールを受け退場。その後、後藤武敏のツーベースで追い付き、松本啓二朗のタイムリーで試合をひっくり返し5ー3で快勝。カード勝ち越しを決めた。
2015年は、タイガースとの対戦で、初戦はこの年の6月に支配下登録された砂田毅樹が先発で好投し、7ー4で勝利した。2戦目は先発・高崎健太郎の乱調が響き2ー5で落とすと、3戦目は打線が奮わず2ー3の惜敗を喫し、カード負け越しとなってしまった。
2016年はカープとの3連戦。初戦は抑えの山崎康晃が打たれ逆転負けするも、次戦は延長10回に筒香嘉智のサヨナラ打で勝ちを収めたが、3戦目は今永昇太が8回3失点と踏ん張るも、打線が2点しか奪えず惜敗。ロースコアの3連戦となったが、カードは負け越した。
2017年は再びタイガースと対戦し、初戦は先発・石田健大が試合を作れず、2戦目は1ー1の投手戦で、延長10回砂田が決勝点を奪われ連敗。3戦目は筒香の2本のホームランと、濱口遥大の好投で8ー2の快勝。なんとか3タテを逃れた。
昨年は三度目のタイガースとの対戦となり、初戦は苦手メッセンジャーに手玉に取られ、次戦もルーキー小野を打ち崩せず完敗。最終日は打線が奮起し、ネフタリ・ソトの2本と筒香にもホームランが飛び出し、12点を取り快勝したが、またもやカード負け越しとなった。
通算成績は7勝11敗と大きく負け越している「勝祭」。今年の対戦相手はカープとなっている。夏場はピッチャーがバテてくる傾向にあり、打撃戦になるゲームが増える。ここは打撃陣の活躍で派手に勝ってもらいたい。昨年は夏場に強いネフタリ・ソトが14打数7安打、打率.500、2ホーマー。大和が13打数7安打、打率.538と好調だっただけに今年も期待したいところ。石川雄洋が6打数3安打といぶし銀の輝きを見せていたこともあり、若いチームの中にあって、キラリと光るベテランの働きにも注視していきたい。
辛口のファンからは“負祭”などと揶揄されているのが現状だが、今年こそ、お祭り騒ぎの中で、心からの喝采をベイスターズに送らせてもらいたいものだ。
取材・文 ・写真/ 萩原孝弘