次々と局内活性化を狙ったプロジェクトを発足させ、非常事態宣言を発令した。
2月半ばに石原俊爾社長は、社員を集めてその詳細を説明。その第一弾としてニュース枠に手を入れることになった。
2月1日付でニュース部担当部長に武石浩明氏(前『Nスタ』プロデューサー)の昇格を発令。このほど夕方のニュース番組『Nスタ』のテコ入れ人事がおこなわれた。
「昨年12月の衆院選特番で、池上彰が司会をつとめるテレ東の特番に負けたのがその理由です」(TBS事情通)
そこで『朝ズバッ!』から加藤シルビアが異動になる。また4月からの全国ネットは、堀尾正明が『関東ローカル』に引っ込み、代わりにTBSの竹内明記者が全国区放送でMCを担当。結果として堀尾は、池上に負けた責任をとらされた格好だ。
この時間帯は『newsevery』(日テレ系)が首位を走り、『スーパーJチャンネル』(テレ朝系)、『スーパーニュース』(フジ系)と続き、『Nスタ』は最下位なので仕方なかろう。
TBSは夜も顔ぶれが代わる。
膳場貴子キャスターの『NEWS23』は、TBSワシントン支局長経験者で現在、報道局解説委員の播磨卓士氏が降板。その後任に毎日新聞の主筆で、現在は『サンデーモーニング』のコメンテーターである岸井成格氏が投入される。
「岸井氏は68歳で、どちらかというとリタイアしてもおかしくない年齢。周囲によほど人材がいないという証拠です」(前出・TBS事情通)
とりあえず膳場は続投だが、いつクビになるかわからない。
TBSの4月改編は、これからが本番だ。手をつける部分が多すぎて、まずは最も目立つ定時ニュースからとなったようだ。
それにしても責任者がよく代わる局である。