記事ではシャドーマンは撮影済みの写真を改ざんする能力を持っている? という衝撃の新説を立ち上げたが、加えてもう1点不可解な箇所が見受けられたので改めてご報告したい。
赤枠で囲った箇所をご覧いただきたい。右の赤マルは前回の記事の文末で紹介した「黄色い女の生首」である。この首の正体は不明であるが、鬼のような険しい表情を浮かべていることから浅草を浮遊する悪霊的な物体かと思われる。
今回、ご注目いただきたいのは向かって左側である。うっすらではあるが黒い顔のようなものが浮かんでいるのがお分かりいただけるだろうか。
この黒い顔は右の「女の生首」とは違い真正面を向いているように見え、また目のように見える部分はポッカリと窪みが空いている。
右の黄色い顔がどことなく女性的なイメージを与えてることから、左の黒い顔はやや男性的なイメージも感じられる。
もっとも枝や光の反射などが偶然、顔のようにも見えるだけとも考えられるが、時の偶然だけで顔のようなものが2つ浮かぶなどあり得るのだろうか…。もしかしたら、この2つの顔は夫婦のような存在でありいつもコンビで浮遊している霊なのかもしれない。
この写真が撮られたのは2007年初頭とのことだが、撮影をした鳴釜のん女史は近年、改めて写真を確認するまで一切、黒い顔の存在には気がつかなかったという。
浅草、しいては浅草寺にはシャドーマンのほかにもさまざまな妖怪の目撃されている場所である。古くには牛のような怪物(妖怪「牛鬼」に似た怪物)が浅草寺に現れ、人を襲ったという記録があるほか、近年では2012年に本ミステリー記事でも紹介した発光怪人「フラッシュマン」などが浅草寺で目撃されている。
「シャドーマン」「フラッシュマン」そして「2つの生首」。謎の怪人たちはなぜみな浅草寺に集まるのだろうか…。
写真提供:鳴釜のん
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)