空から撮影されたという写真には巨大なハサミに6本の足が生えているカニらしき物体が確かに写りこんでいる。あまりに巨大なカニのためインターネットでは日本のメジャー怪獣『ゴジラ』にちなみ『カニジラ』と呼ばれ、世界の未確認生物ファンに受けいれられているようだ。
しかし、地元住民によれば港に巨大カニ生息の噂はこれまで聞いたことがないようで「デマではないだろうか」と否定しているという。確かにカニの姿ははっきりすぎるほどに写りこんでしまっているし、巨大なハサミの下に影が写りこんでいる点も気になるところではあるが、移動したときに発生するであろう砂の跡が残っていないところから、手の込んだCG説も囁かれている写真でもある。
イギリスでは今年9月にもネス湖の近くの湖でネッシーに似た恐竜が撮影されるなど未確認生物の噂がたびたび報告されているため、ネッシーに続く新たなUMAスター登場ではないかと期待が寄せられている。
さて、海に生息する巨大生物には海蛇のシーサーペントや巨大イカのクラーケンなどさまざまな種類が報告されているが、カニや亀といった淡水に住む未確認生物はこれらに比べややマイナーな存在で目撃例も少なくなってくる。
そのなかでも実在性が高い存在とされるのが「巨大カメ」である。
アフリカのコンゴに現れたとされる「ンデンデキ」と呼ばれる巨大カメはスッポンによく似た形をしており、体長はなんと6メートルほどであったという。
6メートルという数字は捕獲されたわけではないので、だいぶ誇張も入っていると予想されるが、本来コンゴにスッポンは生息しておらず、またゾウガメではなくスッポンというのがもの珍しいため「ンデンデキ」という未確認生物としてファンに扱われている。
かつて世界には「アーケロン」という巨大カメが白亜紀まで生息していた。
今回、ご紹介している写真は1902年に撮影されたとされる「アーケロン」の全身骨格の写真であるが全長が約4メートルあるところから現代に生き残った「アーケロン」こそ「ンデンデキ」ではないかとする声も多い。
今回、イギリスに現れた巨大カニももしかしたら我々人類が登場する前に生息していた巨大生物の可能性もあるのだ。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)