この報は各メディアを通じて報じられたが、肝心の第14話(4日)の視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は16.6%で、前週より1.0ポイントダウン。成宮の卒業発表効果は、この回に関してはなかった。
今シリーズ「season13」(14年10月〜15年3月)は初回19.8%でスタート。第2話でも18.4%の高視聴率をマークしたが、第3話以降は低迷気味で、第7話では13.8%まで落ち込んだ。しかし、今年に入ってからは、第10話(元日スペシャル)が16.9%、第11話=18.3%、第12話=18.3%、第13話=17.6%と好調を維持していた。
連続ドラマとしての「相棒」は02年10月にスタート。「season1」(02年10月〜12月)は平均視聴率13.1%で、当初は12〜14%台だったが、「season5」(06年10月〜07年3月)で初めて平均視聴率が15%を超えた(16.1%)。
それ以降は、常時、平均視聴率が15%を超えるようになり、人気シリーズとして、すっかり定着。「season9」(10年10月〜11年3月)では大台を突破(平均20.4%)。以降、平均16〜17%台をキープしている。
水谷の相棒役は初代の寺脇康文が「season7」まで、2代目の及川光博が「season8」から「season10」まで務め、成宮は「season11」から出演している。
成宮が相棒役になってからの視聴率は、「season11」が平均17.3%、「season12」が平均17.4%とまずまずだった。
成宮の卒業にあたって、水谷は「カイト君(成宮)は2年の約束で相棒として入ったのですが、制作サイドも僕も、どうしても1年延長して欲しいとの思いを申し入れたところ、快く受けてくれました。カイト君と事務所の皆さまに感謝です。お陰で素晴らしいシーズンになりました。さぁ! 有終の美を飾るべく、二人で最後の事件に向かいましょう」とのコメントを寄せている。
前任の及川が卒業した「season10」は平均16.6%とイマイチだったが、最終回は20.5%まで跳ね上がった。成宮の卒業効果で、今後どこまで視聴率を上げられるか? 後任の相棒の人選とともに、大いに気になるところ。
(坂本太郎)