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悶絶レジャー「鬼太郎茶屋」の妖怪をつまみに一杯やる

 妖怪ファンが集う「鬼太郎茶屋」(東京都調布市)は、その店名が示すように「ゲゲゲの鬼太郎」ワールドが所狭しと広がる。お化けの季節といわれる夏がすぎ、ミーハー客のひけたこれからが本番。腰を据えて妖怪と向き合うことができる。

 建物からして築50年以上と年季が違う。もともと蕎麦屋だったため、随所に侘び寂びを感じさせる。1階には、オリジナルグッズを販売する「妖怪ショップ」と、風変わりなメニューをそろえた「妖怪喫茶コーナー」があるが、誘惑を断ち切ってまずは2階へ進むのが正解。階上の「妖怪ギャラリー」を堪能する。
 ギシギシときしむ階段。「最近の子供はこの音を聞くだけで不安がるんですよ」と店長。妙に薄暗くて雰囲気たっぷりの部屋では、原作者・水木しげる氏の妖怪イラストが待ち構える。ふすまには不自然な穴が…。覗いてみると、マニアもうなる珍妖怪がこんにちわ。部屋の隅には妖怪「枕返し」と「がしゃどくろ」のブロンズ像。遠くから見ると一瞬ギョッとする。
 さらに、日本地図の上に各地ゆかりの妖怪フィギュアを並べた「妖怪日本地図」がおもしろい。常設展示のほか必ず期間未定の企画展を開き、何回足を運んでも飽きることのないよう工夫しているという。取材時は「悪役妖怪」展だった。

 さて、たっぷり妖怪ワールドを堪能したら階下の「妖怪喫茶コーナー」で休憩しよう。人気メニューは「目玉親父の栗ぜんざい」(税込み500円)。北海道産の最高級有機あずきを使い、お椀とは別に目玉を描いたおもちが付く。熱いぜんざいに親父を沈めちゃかわいそう、というわけ。
 もうひとつの人気メニューが「鬼太郎ビール」だ。店長は「鳥取県の地ビールでベールエール、ヴァイツェン、スタウトの3種類あります。瓶のラベルに鬼太郎のキャラクターが描かれているので、瓶を持ち帰る人も多いですよ」と説明する。
 肝心の味のほうはどうなのか、質問しまくっていると「どうですか一杯」と店長。もちろん、取材中に飲むわけにはいかない。ところが店長は「味がわからなきゃ記事も書けないでしょ?」とずばり。そりゃそうですね…ということで、結局ヴァイツェンをいただいた。うん、うまいっ! バナナのフルーティーな香りが口の中で広がり、女性でも飲みやすそうだ。妖怪をつまみに飲むビールはやけにおいしいのであった。

◎アクセス
 東京都調布市深大寺元町5-12-8(京王線調布駅からバスで約10分、「深大寺」下車)。午前10時から午後5時まで。月曜定休(祝日の場合は翌日に振替)。

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