数越容疑者は「肩が凝ったというのでツボを押さえただけ」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は2月15日午後、神戸市内にある同校の物理準備室で、卒業生の20代の女性に勉強を教えていた際、意識がもうろうとした状態にした上で、上着を脱がせて体を触るなどのわいせつ行為をしたとしている。
女性は同校の卒業生で、校内で大学受験のアドバイスを受けていた。「先生が出した紅茶を飲んだら、意識が薄れた」と話している。同署は女性の相談を受け、捜査していた。
同校は県立では県内有数の進学校で、数越容疑者は物理などを担当。昨年9月には、「視聴覚教材を活用した研究に取り組み、その成果を研修大会において広く普及するとともに、放送教育において後進の育成に尽力されるなど、視聴覚教育・放送教育の普及発展に尽力した」として、「視聴覚教育・情報教育功労者」の文部科学大臣表彰を受けている。
同校の溝口繁美校長(58)は「逮捕は非常に残念。保護者や職員と話し合い、今後の対策を考えたい」としている。
よほど、この元教え子が好みのタイプだったのか、意識をなくすような薬を事前に準備しておくなど、犯行は用意周到だ。数越容疑者は容疑を否認しているが、事実であれば、教育者として、あるまじき行為である。
(蔵元英二)