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「先生が出した紅茶を飲んだら意識が薄れた」大臣表彰も受けた兵庫県立高校教諭が元教え子にわいせつ逮捕

 兵庫県警灘署は大学受験の指導をしていた元教え子の女性にわいせつ行為をしたとして、準強制わいせつ容疑で同県立神戸高校(同県神戸市灘区城の下通)教諭・数越(すごし)達也容疑者(57=神戸市東灘区)を逮捕していたことが、3月15日に分かった。

 数越容疑者は「肩が凝ったというのでツボを押さえただけ」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は2月15日午後、神戸市内にある同校の物理準備室で、卒業生の20代の女性に勉強を教えていた際、意識がもうろうとした状態にした上で、上着を脱がせて体を触るなどのわいせつ行為をしたとしている。

 女性は同校の卒業生で、校内で大学受験のアドバイスを受けていた。「先生が出した紅茶を飲んだら、意識が薄れた」と話している。同署は女性の相談を受け、捜査していた。

 同校は県立では県内有数の進学校で、数越容疑者は物理などを担当。昨年9月には、「視聴覚教材を活用した研究に取り組み、その成果を研修大会において広く普及するとともに、放送教育において後進の育成に尽力されるなど、視聴覚教育・放送教育の普及発展に尽力した」として、「視聴覚教育・情報教育功労者」の文部科学大臣表彰を受けている。

 同校の溝口繁美校長(58)は「逮捕は非常に残念。保護者や職員と話し合い、今後の対策を考えたい」としている。

 よほど、この元教え子が好みのタイプだったのか、意識をなくすような薬を事前に準備しておくなど、犯行は用意周到だ。数越容疑者は容疑を否認しているが、事実であれば、教育者として、あるまじき行為である。
(蔵元英二)

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