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ヒミツの薔薇園(8) KAT-TUN

 イケメンの知られざる素顔、ライブやテレビなどでもらした意外な本音、驚きの幼少期や交遊録などをフィーチャーして、丸裸にしちゃおうという連載。第8回目は、きのう22日、東京ドーム公演の3DAYSを終えたKAT-TUNだ。

 皮肉にも、最近「KAT-TUN」の名を耳にするようになったのは、赤西仁の電撃脱退だった。しかし、歌手活動でも確実な実績を残しており、5人になった現在は、最新アルバム『CHAIN』をひっさげて、2年ぶりの全国ツアーを敢行中。デビュー7年にして、45万人の動員を予定している。

 ラッパー、ヒューマンビートボックス、役者、キャスターなど、5人それぞれがシンガーと違う顔を持っているのが、KAT-TUNの特徴。だが、デビュー当時は、ジャニーズ史上もっとも反発しあっていた。

 2006年3月に発売したデビューシングル『Real Face』は、初週売上が75・4万枚を突破。事務所の歴代1位を堅持しているが、この前後あたりは、メンバー間のイラ立ちがピークに達していた。

 「(田中)聖が辞めたがっていた」(亀梨和也)、「やってけないと思ってた」(田中)、「大嫌いだった」(上田竜也)、「喧嘩がものすごいあった」(中丸雄一)、「解散じゃねぇかって勢いがあった」(田口淳之介)など、当時を振り返るメンバーの意見は、どれもネガティブ。奔放な赤西、リーダーの亀梨が2トップとなり、カメラ割で長い時間を割かれたことも、田中、上田、田口、中丸が不満を募らせた要因だった。

 ところが、「このままではバラバラになってしまう」と意思の疎通をはかり、話し合いを重ねた。それでも、アメリカンナイズされていた赤西は脱退を決意したが、残された5人は逆に、個の追求をはじめた。

 亀梨は野球好きを生かして、『Going&Sports News』(日テレ系)でスポーツキャスターとしてデビュー。田中は『爆笑!大日本アカン警察』(フジ系)でダウンタウンから、上田は『教科書にのせたい!』でくりぃむしちゅーからバラエティの極意を習得中。中丸は『シューイチ』(日テレ系)でキャスターに挑戦し、田口は春ドラマ『リーガル・ハイ』に出演中。

 セクシーでワイルドが売りだったKAT-TUN。アラサーにさしかかり、熟した今は、個の開花に成功している。

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