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あなたのプライバシーが壊される…? 自宅撮影の危険度

 最近、テレビ番組などで、有名人の自宅を訪問し、紹介するといった番組が盛んに放送されている。こうした番組が増えている背景には、不況下でテレビ制作費が大きく削られていることが挙げられる。高額なスタジオを借りるよりも、有名人宅や、事務所などを借りて撮影する方が、制作費をはるかに安く抑えられるからである。

 だが、空き巣をする側にとってみれば、こうした番組は、有名人宅がどんな間取りの家で、どこに現金や宝石を置きそうなのかを知ることができる、この上ない下見の情報番組になってしまう。

 先月初めにも、バームクーヘンの洋菓子販売で有名な「マダムシンコ」の会長・川村信子さんのマンションに空き巣が入り、約3億円相当の宝石などの貴金属が盗まれた報道がなされた。川村さんはたびたびテレビなどに出演しており、犯行2日前の2月11日にも、番組で自宅が放映されたばかりだったという。もちろん、番組の作り手側も精一杯、有名人のプライバシーに配慮しているのだろうが、さすがに限界がある。有名人の家が近所にあれば、一般人の間で噂にならないはずがなく、住所などは容易に特定されてしまうからである。

 しかし最近では、有名人ばかりでなく、一般人の取材対象者の家に訪問し、コメント撮りなどをする情報番組も多く見受けられる。この場合、オンエアまでどの程度、自分がテレビに映るのか、内容がわからず、番組スタッフに任せっきりになる場合がほとんどなので、注意が必要だ。くれぐれもこうした番組を犯罪者たちも見ていることを忘れてはいけないだろう。

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