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ハッスル シン“最狂マッチ”で大暴走

 6日のハッスル福岡国際センター大会で、真のハッスラー決定戦「ハッスルGP2008」が開幕。この日は1回戦として3試合が行われ、ボブ・サップVSタイガー・ジェット・シンの初対決はサップが反則勝ちした。“野獣”と“インドの狂虎”の初遭遇は、歴史な“最狂マッチ”となった。

 最強の野獣との遭遇でインドの狂虎がたけだけしく荒れ狂った。
 この日も入場から荒れ模様のシン。象をも一撃で仕留めるというサーベルを手にして観客席になだれ込み、逃げまどうファンを狂気に満ちた目を血走らせながら追い回す。パイプイス、ビールの缶をファンに向かって投げ付けた。
 リングインしてからも止まらない。暴走。ゴングを待たずにサップに襲い掛かった。これはサップが場外にエスケープして逃れたが、この時、サップが手にしたパイプイスが虎の闘争本能を刺激した。
 ゴングと同時にターバンでサップの首を絞め上げると、苦しみの表情を浮かべる野獣を尻目に、狂虎は不敵な笑みを浮かべる。場外までサップを追い掛け、シューズに隠した凶器でノド元に一撃。さらには観客席とを隔てる鉄柵を取り壊して投げ付けた。
 その後もシンの狂乱は続く。パイプイスを投げ、放送用のコードで絞首刑。ペットボトルを口にくわえる姿はまさに狂った虎の異名にふさわしい。再びリングに戻ると、サップからネックハンギングツリーで反撃されたが、セコンドのアン・ジョー之助を介入させて脱出。最後は白いパウダーをサップの顔面に浴びせ、レフェリーに暴行を加えて反則負け。
 野獣の野生に触れたためか、かつてないほどの暴れっぷりだったシン。ハッスル関係者によれば、幸い観戦のファンなどにケガはなかったというが、狂気を宿した狂虎の大暴走は止まらない。試合終了後のバックステージでは、味方であるはずの高田モンスター(M)軍関係者にまで危害を加え、数人を病院送りにしてしまったという。
 一方、試合に勝ったとはいえ、シンの凶器標的にされ、サップは半泣き状態。2回戦以降に影響を及ぼしかねないほどの落ち込み具合だという。
 かつてない暴れっぷりで、3年ぶりとなる福岡を恐怖のどん底に叩き落としたシンは、過去最大級の大暴走を見せた。

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