陸上自衛隊朝霞駐屯地内の自衛隊体育学校は、隊員3人に平手打ちの暴行を加えたとして、同学校所属の50代男性1等陸尉に12日、減給1カ月の処分を下したと発表したのだ。
報道によると1等陸尉は昨年1月11日、同学校の教室で、海上自衛隊の20代男性隊員3人の顔をそれぞれ1回平手打ちした。事件直後、1等陸尉は自ら暴行行為を上司に報告。1等陸尉は「3人は訓練に参加していた別の女性隊員に対して容姿を誹謗(ひぼう)する言動があったので、自分の処分覚悟でやった」と話しているという。
この報道にネット上では「一般でも他人のことをじろじろ見て、容姿を採点する奴いる」「ぶん殴って正解。 歯が折れるくらいぶん殴っても足りない」「ウチの会社のブスブス言ってくる課長に爪の垢を煎じて飲ませたい」「こういう人が処分になるとか惜しい」などと、陸尉の行動をたたえる声が出た。
一方で「すぐ手をだす奴は無能」「口頭での厳重注意で万事治まる案件。 殴る必要性皆無なのが笑える」「殴って罰を受けるから殴られた側も腑に落ちる。そんなわけねーだろ」などと、1等陸尉の行動に異を唱える声も散見された。
また、「自衛隊の学校でも体罰はアウトになってるの? パワハラ関係を言い出したらきりないけど特殊過ぎる学校をどこまで普通学校に合わせてるのか少し気になる」などと首をかしげるネットユーザーもいたが「これが美談になるのは民間の世界。軍隊でこれを美談にしたら、それはもう軍隊ではない」という反論もあった。
さらにネット上の議論は過熱。「容姿の誹謗くらいで殴ることないだろ」「セクハラした男を処分すべき」「平手打ちくらいで体罰とは言えないだろ」など、ネットユーザーからは幅広い意見が寄せられている。
処分を自ら申し出た陸尉、誹謗した隊員たち、ハラスメントの解決策、性差意識、国を守る自衛隊の組織のあり方など、さまざまな要素が絡み合った事件。ネット上では今も議論が交わされているようだ。