07年の全世界空手道選手権大会を制し、外国人選手としてはフランシスコ・フィリオ以来2人目の世界王者に輝いたテイシェイラ。参戦が決定してから約1カ月あまり連日12ラウンド以上のスパーリングをこなし、極真では禁じられている顔面攻撃への対策も万全。同ジムでともに練習を重ねる佐藤匠は「この短期間でガードを固めてからカウンターが取れるようになった。センスがすごい」と絶賛する。
テイシェイラの最大の武器はブラジリアンキック。南米選手特有の軌道が変幻自在の蹴りは「あれは食らったら、まさに一撃です」(佐藤)。
褐色の怪物が藤本を“一撃”で粉砕し、鮮烈デビューを飾りそうだ。