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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(7/7函館・7/7中京)

 先週ピックアップした2頭。福島デビューしたタイセイゼニスは、まずまずのスタートを切ると、先頭から3、4番手の絶好位を進むも、直線の勝負所で逃げたクリノタカラチャンの内を狙うも、クリノタカラチャンが内に進路を取った為、外に進路を取り直さなければならなかったのが痛かった。スムーズならと思わせる内容。中京デビューのメイショウアカフジは、先週コラムで指摘した通り、初戦からといったタイプではなかった。やや太め残りの仕上げ途上といったところもあり、追われてからの反応が悪く7着に敗退。馬体は良いので次走以降に注目していきたい。過去にピックアップしてきた馬たちも、2走目以降に結果を出してきており、ラウンドワールドが未勝利戦を圧勝し、ダイナ ミックウオーは離れた5番人気ながらメンバー中2位タイの上がりをマークして3着に好走。今週もマンドレイクが出走を予定しており、当コラムで取り上げた馬たちには新馬戦以降も注目して頂きたい。

 今週の函館デビューの注目馬は、7月7日(土)第5R芝1200m戦に出走予定のマイネジュリエッタ。牝、美浦・松山将樹厩舎、父アドマイヤマックス、母ダイイチシガー、母父トニービン。生産は新冠町・コスモヴューファーム、馬主はサラブレッドクラブ・ラフィアン。クラブ法人・ラフィアンターフマンクラブの募集馬で総額1400万円。母は2勝馬ながら、オークスで3着に入ったこともある実力馬で、母の母はスプリンターズSや安田記念を勝ち、最優秀スプリンターに選ばれた女傑・ダイイチルビー。半兄に中央で4 勝を挙げたホーマンファラオがいる華麗なる一族。本馬は胴が詰まっており、繋ぎの角度も良く芝向き。遅生まれということもあり、まだ全体的に華奢ではあるが、今後の成長次第で楽しみな馬である。血統、馬体、走法から、祖母と同じ短距離で活躍するだろう。鞍上には大野拓弥騎手を予定している。

 中京デビューの注目馬は、7月7日(土)第5Rダート1400m戦に出走予定のルミナスウイング。牡、栗東・安田隆行厩舎。父クロフネ、母ルミナスポイント、母父アグネスタキオン。生産は安平町・ノーザンファーム。馬主はキャロットファーム。クラブ法人・キャロットクラブの募集馬で総額4000万円。母は5勝(内・ダートで4勝)を挙げ、叔父にはダートで9勝を挙げ、交流重賞のダイオライト記念(JpnII)やエルムS(GIII)を勝ったランフォルセや、アーリントンC(GIII)を勝ち、皐月賞、日本ダービーにも出走したノーザンリバーがおり、近親には09年の日本ダービー馬・ロジユニヴァースがいる名牝一族。本馬は雄大な馬体の持ち主で、跳びが大きくフットワークも軽やか。直線の長い中京は合っており、初戦から楽しみである。芝でも走れると思うが、馬体や力強い走法から、父同様ダートでより高い能力を発揮するだろう。鞍上には和田竜二騎手を予定している。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

〈プロフィール〉
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッ シーの地方競馬セレクション」も担当している。

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