10位・マッセナ
(牡・父メイショウサムソン、母プルーフオブラヴ、母父サンデーサイレンス、栗東・鈴木孝志厩舎、馬主・サンデーレーシング、 生産は安平・ノーザンファーム)
短評/近親にモーリスドゲスト賞(仏GI)を勝ったシーキングザパールがいる血統。現状では後駆より前駆の方が発達しているが、完成してくればバランスの良い好馬体になるだろう。きりっとした顔立ちをしており学習能力が高そうで、折り合いに心配はなさそうである。
9位・ファイトバック
(牡・父アドマイヤジャパン、母トウホープログレス、母父ナリタブライアン、栗東・領家政蔵厩舎、馬主・宮川純造氏、生産は新冠・オリエント牧場)
短評/半兄に札幌2歳Sを勝ったオールアズワンがいる。均整の取れた好馬体。繋ぎの角度が良く、長く良い脚を使えるタイプだろう。
8位・ナカミファンタジアの 11
(牡・父ステ イゴールド、母ナカミファンタジア、母父モガミ、栗東・矢作芳人厩舎、馬主・林正道氏、生産は日高・モリナガファーム)
短評/半兄にダート重賞の常連フリソがいる。兄弟はダートで走っているが、本馬は芝の適性あり。トモが良く発達しそうで、切れ味勝負はもってこい。
7位・レッドリべリオン
(牡・父ステイゴールド、母ハトシェプスト、母父トワイニング、美浦・戸田博文厩舎、馬主・東京ホースレーシング、生産は安平・ノーザンファーム)
短評/近親には牝馬GI5勝のメジロドーベルがいる。3冠馬オルフェーヴルの同時期と似たシルエットをしており、将来性十分。
6位・マンデラの11
(牝・父ネオユニヴァース、母マ ンデ ラ、母父Acatenango、栗東・池江泰寿厩舎、馬主・西川賢氏、生産は安平・ノーザンファーム)
短評/半兄に12年皐月賞で2着となったワールドエースがいる。まだ全体的に緩さが残っており、デビューは秋以降になりそう。いかにもキレそうな後肢をしており、距離は中距離が合いそう。目指すはオークス。
5位・ケルヴィンサイド
(牡・父コマンズ、母オータムメロディー、母父Kingmambo、栗東・藤岡健一、馬主・H.H.シェイク・モハメド氏、生産は日高・ダーレー・ジャパン・ファーム)
短評/半姉に12年エリザベス女王杯で3着となったピクシープリンセスがいる。馬格があり筋肉量も豊富で、ダイナミックなフォームでありながら素軽い動きを見せている。芝、ダートともに走れそうだが、筋肉の質からはややダートよりか。
4位・レッドレギオン
(牡・父キングカメハメハ、母ダラバンカ、母父In the Wings、美浦・藤沢和雄厩舎、馬主・東京ホースレーシング、生産は千歳・社台ファーム)
短評/これまで何の不安もなく順調に成長しており、すでに藤沢厩舎に入厩済。全体的に丸みを帯びており、距離はマイルから2000mがベストと思われる。キングカメハメハ産駒特有のキレを使いそうなタイプ。6月の東京デビューを目指している。
3位・ウォルフラム
(牡・父クロフネ、母タンザナイト、母父サンデーサイレンス、栗東・高野友和厩舎、馬主・キャロットファーム、生産は安平・ノーザンファーム)
短評/トモの発達が素晴らしく、それでいて柔らかみがある均整の取れた馬体をしている。良い脚を長く使えるタイプで、芝・ダートともにやれるだろう。目指すは皐月賞。
2位・ローハイド
(牡・父ディープインパクト、母アドアード、母父Galileo、栗東・中竹和也厩舎、馬主は石川達絵氏、生産は白老・社台コーポレーション白老ファーム)
短評/ディープインパクト産駒の大型馬だが、父に似た脚長のすらっとした体型をしている為、良い意味でそこまでの大きさは感じない。トモの筋肉は父に似たそれで、極上のキレを見せてくれることだろう。
1位・リラヴァティ
(牝・父ゼンノロブロイ、母シンハリーズ、母父Singspiel、栗東・石坂正厩舎、馬主はキャロットファーム、生産は安平・ノーザンファーム)
短評/半兄には11年ラジオNIKKEI杯2歳Sを勝ったアダムスピークがいる。牝馬らしい丸みを帯びた馬体をしており、走り出すとゴムまりのようなフットワークをしている。クビを使った走法で、いかにもキレそうなタイプ。桜花賞、オークスともに狙える逸材。
以上10頭。
多種多彩な種牡馬からの選出となったが、さまざまなルールのPOGに対応出来るピックアップが出来たと思う。全馬勝ち上がれる力がある馬ばかりで、指名馬に迷ったら参考にされたし。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜日掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜日掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。