「“本当にいいんですか?”とさすがの私も思いましたよ。とにかく“アソコ”の表現にものすごいリアリティーを追求していているんです。一生懸命なのは分かるんですけど…」
人としてはまっとうながら、応援団長としては「らしからぬ」作品の感想で幕を開けたみひろちゃんインタビュー。本作の素晴らしさはどんなところにあるのだろう。
「女優さんの脱ぎっぷりよさといい、Hな映画だという話は聞いてましたが、まさかここまでだとは…。ただ、物語に人と違うアソコの形をしているジェニファーとバッツのコンプレックスをすごく上手に織り込んでいるんです。ここまで極端じゃないにしても自分の身体のパーツのどこかにコンプレックスがある人って多いと思うんですよね。他人は気にしないのに自分だけが気になったりとか、気にしている部分の名前を聞いただけで妙にヘコんだりとか。私も、思春期のころはそういうのありました」
さらにみひろちゃんは熱く語る。
「ジェニファーとパッツは巡り合い、当然関係を深めていきますが、この辺は笑える面白さが随所にちりばめてあってしっかり楽しめます。で、最後にドンデン返し。モヤモヤの残らないラストですので、いい意味で裏切られると思います。見ている人を飽きさせないストーリー展開だから時間を感じなかった。こんなおかしな設定なのに物語としてスッと納得できちゃう。面白い映画を見た後に感じる満足感をタップリ味わえます」
しかし、マニア以外でこの映画を楽しむとしたら一体どのような人なのだろうか?
「あまり先入観を持たずに見に行けば誰でも楽しめると思いますよ! 私としては恋人同士で見ることを強くオススメします! ちょっとジュンときちゃうエロがあって、無邪気に笑えるおバカもあって、ラストのドンデン返しで驚いて。映画を見た日の夜は絶対にHしたい気持ちになると思います」
ところで、最後にやはり、みひろちゃんのクリトリスの数を確認せねばなるまい。
「一つです!!」
みひろちゃんが強力にオススメするセクシーホラームービー「バッド・バイオロジー」。おバカが誘うエクスタシー。ぜひ劇場で体感して欲しい。
◎作品紹介
「バッド・バイオロジー 狂った性器ども」(6月6日から7月3日、シアターN渋谷でレイトショー)
7つものクリトリスを持つ異常性欲の女と、巨大かつ凶暴で制御不能なペニスの持ち主が、なんと出会ってしまった! 愛とオルガズムを求め、暴れ狂う性器〈アソコ〉たち! 世界一危険な映画監督、F・へネンロッター16年ぶりの新作は、前人未到の恐るべき荒唐無稽な狂気の愛の新世界を描く、世にも奇妙なアブノーマル“ラブ”ホラー。