最後の対決ではウーマンラッシュアワーの中川パラダイスと、前回チャンピオンのこりゃめでてーなの大江健次が登場。大江は中川に対し「お前お笑いでぜんぜん結果出してねえ」と舌鋒鋭く批判。さらに「村本さんが結果出してんの。そうでしょ、漫才の横で黙ってたまに声出す男がフリースタイルラップできるわけねえ」と続けた。
図星とも言える指摘だが中川は「黙ってるだけで毎月100万転がり込んでくるぜ。お前にこの気持ちわかるか」と返しスタジオを沸かせた。さらに大江は「あなたは村本のマリオネット(操り人形)」「さっき(よしもとの劇場がある)大宮で単独(ライブ)やったらしいけどお客さん何人でしょうか」と痛い所をついていくが、中川は「17人。でも全員満足して帰ったぜ」と自虐ネタで返した。
思わぬ懐事情を明かした中川だが、こうしたコンビは珍しくない。
「お笑い芸人のギャラは、新人の場合、ピン仕事でも折半とすることが多いようです。ドランクドラゴンは、塚地武雅が先に性格俳優としてブレイクし、一時期は6倍ほどのコンビ格差がありました。それでもしばらくの間、ギャラは折半だったようで、相方の鈴木拓はうるおっていたようです。今は鈴木も俳優活動をはじめ露出を増やしているので、お互いのギャラは個別に計算されています。一方で、彼らの先輩で同じ人力舎所属のおぎやはぎは、いまだにギャラは折半のようです。コンビ仲が良いことでも知られるコンビですからね。仲良しコンビでは、かつてはオードリーもギャラは折半と言われていました」(芸能事務所関係者)
ウーマンの所属事務所は、完全歩合制かつ、事務所が9割持っていくといわれるよしもとクリエイティブ・エージェンシーである。最近は村本のトーク力や、ゲスキャラを生かしたピン仕事が多く、コンビそろっての出演は少ない。それでも、ギャラは折半なのだろうか。
「吉本芸人でもギャラ事情はまちまちのようですね。サバンナはひな壇芸人としてブレイクした高橋茂雄と、マッチョな天然キャラの八木真澄のコンビですが、ギャラは個別で、高橋の方が露出は多く格差は4倍ほどあるといわれています。京大卒のインテリ芸人としてワイドショーのコメンテーターも務めるロザンの宇治原史規は、クイズ番組の賞金はコンビで折半となっており、相方の菅広文は何もせずにギャラが入ってくるため『馬と馬主の関係』とテレビ番組で暴露し笑いを誘っていました」(前出・同)
村本は相方に“ミリ単位”の笑いの質を要求し、中川に出会うまで10人とコンビ解散を経験している。中川と組み『THE MANZAI 2013』で優勝を果たしブレイクに繋がる。その直後、中川は網膜剥離を発症し一時は失明の危機もあった。ウーマンがいまだギャラ折半なのは、相方を気づかう村本の愛情の現れなのかもしれない。