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志村けん『だいじょうぶだぁ』が“マンネリ脱却”と好評 コントに新風を吹かせた千鳥・大悟

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志村けん、千鳥・大悟

 2月27日、フジテレビ系で『志村けんのだいじょうぶだぁ 春一番爆笑スペシャル』が放送され、志村けんとお笑いコンビ千鳥・大悟のやりとりがネット上で大きな話題となった。

 志村と大悟は、2017年3月放送の同番組での共演以来急接近。現在では大悟のことを週3回で飲みに連れて行くほか、大悟は志村のことを「師匠」と呼ぶなどその仲は広く知られている。

 そんな彼らの睦まじい仲が垣間見えたのが、この日に放送された志村と大悟による酒場を舞台にした新作コントだ。大悟は綺麗な女性を連れた若手サラリーマン、志村は質の悪い酔っぱらいを演じ、大悟の飲んでいるビールやタバコ、おでんを横取りするなどやりたい放題。志村がちょっかいを出すと大悟がすかさずツッコミを入れるなど、丁々発止のやり取りが続いていく中、突然、携帯電話の呼び出し音が鳴る。

 志村と大悟によると、この携帯電話の呼び出し音は、最初はネタとして用意していたのだが、志村が収録直前に電話のやり取りをカットした。しかし、技術スタッフには志村の指示が伝わっていなかったようで、スタジオ中に携帯の呼び出し音が流れてしまったのだ。

 本来ならば撮り直しになってもおかしくない展開だったが、志村と大悟は抜群のコンビネーションを見せ、「誰が悪いんや!」「上(の技術班)が悪いんじゃ!」とハプニングをコントのネタとして見事に昇華してしまったのだ。この会心の出来に、志村当人も「楽しいな!」とコント中思わず本音が漏れるなど、終始ご機嫌の様子だった。

 このやり取りに、ネットでは「志村と大悟の組み合わせが面白すぎる」「大悟と志村の居酒屋でのアドリブがめっちゃ面白い」と好評のまま約10分のコントを終えた。

 志村といえば、2018年10月からフジテレビで放送されている『志村でナイト』にて、これまでレギュラー扱いだった肥後克広、上島竜兵らが一新され、大悟のほか、アンタッチャブルの柴田英嗣など、志村が認める若手芸人が多くキャスティングされたことが、お笑いファンの間で大きな注目を集めた。

 一時は「マンネリ」「時代遅れ」とされていた志村だが、勢いのある若手世代と積極的にコントに取り組むことで、コントに新しい風を送り、自らの芸を保持し続けているようである。来年2020年で70歳となる志村だが、そのコントセンスとアドリブ力はまだまだ枯れることが無さそうだ。

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