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落合、原に報復の先制パンチ

 リーグ4連覇、2年連続日本一を目指す巨人・原辰徳監督vs4年ぶりのリーグ優勝、3年ぶりの日本一を期す中日・落合博満監督の因縁対決が、今季のセ・リーグのペナントレースのハイライトだ。

 その前哨戦となったナゴヤドームでのオープン戦2連戦は、8対0、2対0と中日が連勝、落合監督の思惑通りの圧勝。ペナントレースへの興味を倍加させる結果になった。第1戦に先発させた期待の高卒2年目の伊藤準規(岐阜城北高)がベストメンバーの巨人打線を6回2安打零封で新巨人キラーに名乗り。第2戦ではここ2年間、故障に泣かされ、鳴かず飛ばずの元巨人キラー山井大介が復活。落合監督とすれば、内心笑いの止まらない快勝だっただろう。
 「去年まで巨人は他の球団と同じ扱いだったが、3連戦3連敗を4回もやられ、8勝16敗だったのだから、今年はそうはいかない」。投手陣を預かる、腹心の森繁和ヘッドコーチが、初めて巨人戦特別扱いを口にしていたが、前哨戦のオープン戦2連戦で早くも仕掛け、大成功を収めたことになる。
 昨シーズンの圧勝で天敵・中日は過去の遺物として、リーグ4連覇どころか、「V9超えを目指す」と高らかに宣言していた巨人・原監督が苦虫をかみつぶしたのは当然だろう。新巨人キラー・伊藤誕生、元巨人キラー・山井の復活だけでもダメージが大きいのに、期待の野間口が炎上、東野も春眠中の大砲・ブランコを目覚めさせる一発を浴びるなど、投手陣もいいところなし。

 さらには、はつらつとした野手の新戦力でも中日が圧倒した。ルーキーの松井コンビ、松井雅人(上武大)と松井佑介(東農大)が強力アピール。「育成」をことあるごとに強調する巨人のお株を奪う戦いぶりだった。何からなにまで、中日に完敗した巨人。この惨状では、たかがオープン戦ではすまない。されどオープン戦というしかない。
 「今のところ中日の投手陣が上回っているということ」と、原監督は悔しさを噛みしめ、言葉少なに語り、シーズンでのお返しを誓うしかなかったのだ。が、これでペナントレースは面白くなるだろう。昨年、一昨年といいところなしで巨人に完敗の落合監督は、原監督に見くびられても仕方ない現状だったが、ようやく反撃の糸口をつかんだことになる。「やはり落合監督は何をやってくるかわからない」という、原監督の落合監督に対する恐怖感が再発する可能性もある。
 宿命の対決といえる原vs落合のシーズン初の激突は、他のカードが終わってからの最後の最後になり、東京ドームで4月9日からの3連戦だ。今季のセ・リーグのペナントレースの行方を占う重大な戦いになる。

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