不動産会社勤務の冴えないサラリーマン・春田創一(田中圭)が上司の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と後輩の牧凌太(林遣都)から同時に告白され、戸惑いながらも恋に向き合っていくストーリーが描かれている本作。セクシャリティの問題に重きを置いた社会派ドラマではなく、ボーイズラブのような軽いタッチで男性同士の恋愛を描いていることに対しても一定の評価が集まっている。
そんな中、第5話では、とうとう牧が春田に「俺と付き合ってください」と正式に告白した。前話で関係が急接近したこともあり、春田は混乱しながらもOKを出し、ふたりは正式に付き合うことが決まった。しかし、それを良く思わず、ふたりの仲に介入してきたのが主任の武川政宗(眞島秀和)。実は武川、牧の元カレ。牧が入社する以前に付き合っていたのだという。
牧にヨリを戻そうと迫っていたが、春田と牧の間に流れるただならぬ雰囲気を感じ取り、春田をランチに誘った武川。食事中に「付き合っているのか?」と単刀直入に聞くと、春田は動揺した。さらに春田が食べていたお弁当を指し、「その弁当、牧が作ったのか? サラダは?」と聞くと、戸惑う春田を横目に「ハッ。俺の時はあったけどなあ」とマウンティングを始めた。
春田が「俺と牧がただのルームメイトだからじゃないですか?」と何とかごまそうとするも、武川はますます攻撃的になり「俺と牧が付き合ってたのは知ってるだろ? あいつ、俺がいないと駄目なんだよ!」「あいつは俺に惚れてこの会社に入ってきたんだ」と、“春田の知らない牧”をアピール。最終的に武川は土下座までして牧と別れるように懇願した。ネットからは、「元カレマウンティング怖い!」「武川さん、元カノが今カノに対してマウンティングする感じよりも強い」「この攻撃的なマウンティングやばい」といった声が集まっていた。
「マウンティング女子」という言葉が流行している。「マウンティングは女子がするもの」と思ってしまいがちだが、男性のマウンティングはより直接的で攻撃的なものだ。第2話でも牧が黒川に「毎日飯を作って、春田さんの胃袋を支えてるのは俺です」とマウンティングするシーンがあったが、恋愛が絡むと男性でもライバルに対してマウンティングをしてしまう様子がリアルに描かれていた。
ますます目の離せない展開となってきた『おっさんずラブ』。次週も楽しみにしたい。