自分を家族殺しの犯人に仕立て上げた数人を自殺に追い込んだ野上芽衣子(菅野美穂)。あと少しで復讐が完了というところで、刑事の真島拓朗(玉木宏)のやさしさに触れ、心が動く。それを情報屋の堂島基一(唐沢寿明)に見透かされる始末。芽衣子は真島が自分と同じ犯罪者にならんとするため、薬中の凶悪犯・溝口猛(金井勇太)に近づくが…。
第8話で壮絶な最期を迎えた溝口。真島の部下を焼き殺し、精神病患者のふりをしてシャバに出てくる時のスクリーム風のキメ顔が怖い、夢に出るとネットで話題に。演じた金井勇太くんは、雛形あきこや山田まりあのいる、あの有名な社長さんの事務所の子。グラドルばかりじゃなくてちゃんとした俳優も抱えてるのね。彼の他にIT社長役で出ていた山崎裕太もいい演技。死ねばいいのに風の「嫌なやつ」が本当に上手かった。こんなにワル演技が上手い役者さんがゴロゴロいる芸能界ってやっぱりすごい!
重要人物の飼いワンコを預かってもらった縁でペットショップを行き来していた真島は芽衣子にとうとう刑事とバレてしまい、さらに離れられない関係に。いつものとおり元カノ万里役の吉瀬美智子さんが二人に横ヤリを入れてくる。それにしても、回を追うゴトに痩せてくる玉木さんは、タイトルコールのまんま十字架にはり付けられたキリストみたい。どんどん外人っぽくなっていくし、このまんまで大丈夫? 行き着く先はラモス瑠偉みたいになっちゃうんじゃないかしら。
芽衣子の過去の犯罪歴を知っていてトリマーとして雇い、温かく受け入れるペットショップの琴美さん(横山めぐみ)と、同僚の彩乃(滝沢沙織)。二人がすごくやさしくて、暗いドラマの中、唯一ほっとできるシーンなんだけど、実はこの人たちが黒幕だったりして。どんなに視聴者をあっと驚かせようとしても、お願いだからそんな結末だけはやめてね。(チャッピー)