オーディションで「1万人の頂点」として輝かしくデビューしたfumika。しかし、メジャーデビューしてから決して順風満帆と言えない経緯を経て、自ら“複合施設での活動”という、ある種の“ストリート”に降り立った過去を持つ。メディアの力に頼らず、目の前に通りすがる人をどれだけ掴むことができるのか? そんな過酷な勝負で自分を試すことを、周りの目や誹謗中傷を振り払うかのごとく挑んた。年に180公演を行う過酷な“下積み”活動から、地元福岡では知らない人はいない、という所まで、どん底から歌一本、自力で這い上がってきたアーティストである。
一方、福岡ソフトバンクホークスの中村晃選手は、高校時代は強豪の帝京で4番を打ち、高校通算60本塁打という輝かしい実績をもって2007年に高校ドラフト3巡目でホークスに入団。プロでは自慢の長打を捨て、コツコツと安打を放つアベレージヒッターへ打撃スタイルを変え、12年からレギュラーに定着した。打順は1番、2番、6番、7番と固定されず、守りも右翼、左翼、一塁と試合途中でも動く。欠かせない戦力でありながらチーム事情によってさまざまな起用方法に応えることができるのも中村晃の強みになっている。
fumikaの曲を初めて聴いた時、そのうまさに心を揺さぶられたという中村晃は、昨年まで「ドアの向こうへ」を登場曲に使用。今回、今季使用する「FIGHTER」のスペシャルコラボMVに出演することになった。シャイな性格でオフのバラエティ番組出演などは頑なに断る中村晃だが、fumikaの曲に合わせ、中村晃が自分の野球へ対する思いを誠実に答えている。
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