草なぎといえばかの大物演出家、つかこうへいにも認められるなど、その演技力に関しては折り紙付き。今回の出演を皮切りに、草なぎは同じ元SMAPの稲垣吾郎のように舞台役者として、活動再起を狙う可能性が出てきた。
その一方、今後の活動が不安視されているのが香取慎吾だ。香取は既報の通り、フジテレビの冠番組「おじゃMAP‼」が2018年3月をもって終了。テレビのレギュラー番組が0本になるため、香取に残された仕事は草なぎとのラジオのみという寂しい状況だ。また、香取個人には二人のように舞台の話は今のところ来ておらず、個人での活動はしばらくはゼロになる見通しとなっている。
いったいなぜ、香取はこのような悲惨とも言える状況になっているのか。キャスティング事情に詳しいとある芸能記者はこう分析する。
「香取さんは、これまで多数のテレビドラマに主演してきましたが、役者として評価された作品は限られ、ほとんどはSMAPだからという理由でのキャスティングでした。特に近年は、SMAP在籍時でも『家族のカタチ』(TBS系)、『ストレンジャー』(テレビ部朝日系)と全話平均視聴率一桁の主演ドラマを連発してしまいました。香取さんの市場での価値はもはやゼロといっても過言ではないでしょう」
やはり、役者として再起するのは厳しいか。もっとも、前述の芸能記者はこうも語っている。
「可能性として有り得るのは、単館でかかるようなインディーズ映画でしょうか。香取さんは、実は『踊る大捜査線THE FINAL』での悪役や、脇での動きが光る役者として一定の評価があり、多くの映画監督から『ヒールとしてぜひ起用したい』との声があります。大手の配給では、横槍が入るので難しいとは思いますが、単館上映の映画ならば、なんの制限もないので出演は可能です。ただ、それには従来のギャラをかなり下げないといけないでしょうが…」
解散以後、さまざまな苦い経験をした香取。その「ダークパワー」をぶつける日は近い…?