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キャバ嬢が生まれる瞬間(64)〜手作りお菓子を配りたかった女〜

石川美波(仮名・21歳)

 私は普段からお菓子ばかり食べている。肉や野菜よりも主食はポテトチップス、クッキー、おせんべい、アイスクリーム、グミなど、手当たり次第食べまくるって感じかな。なんかちゃんとした食べ物って食べていて疲れる気がするんだよね。お肉とかも噛む力が強いから段々と疲れてきちゃう。だからみんなが食べているような食材は好きじゃない。その点、お菓子は最高だよね。気軽に食べれるし、お腹がいっぱいになって放置しても、ある程度は保存がきいて便利だし。

 お菓子ばかり食べてると「太るんじゃない?」ってよく言われる。だけどまったくそんなことはない。太る人ってまともな食事をしてから、お菓子も食べるから太るんじゃないかな。私はお菓子メインなので太らないよ。栄養はサプリとかサラダ味のお菓子で摂ってるから問題なし。普通に生きていけるんだよね。

 私はお菓子が好きすぎて、学生の頃からチョコやクッキーをたまに自作したりしてた。最近は作ってなかったのだけど、朝ドラの『まれ』を見てまた創作意欲が再燃しちゃった。それで時間があればお菓子作りをしてるのだけど、やっぱ作りすぎちゃうから他人にも食べてもらいたいんだよね。最初は友達と会う度に持っていってたのだけど、「もういいよ…」って空気が漂い始めてて、ほかに食べてくれそうな人を探してた。

 それで私が始めたのがキャバクラ嬢。友達に聞いたのだけどバレンタインデーの日とかは手作りチョコをお客さんに配るキャバ嬢も珍しくないんだって。だから私は記念日以外も1年中、お菓子を配ろうと思って、働くことにした。実際、入店してからお客さんに自作のチョコやクッキーをプレゼントすると、とても喜んでくれる。大好きなお菓子を人と共有できるってとても幸せなことだと思う。今後の夢はキャバでお金を貯めたら、パティシエの専門学校へ行って、いつかは自分のお店を見たいなぁって思ってます。

(取材/構成・篠田エレナ)

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