キックオフ直後からサウジにゴール前を脅かされた。前半だけで7本のシュートを被弾。中盤でパスカットされ、再三ピンチを招いた。それでも後半6分にはFW李忠成と岡崎慎司の2トップが立て続けにDFラインを突破。だが、この決定機をものにできず、最後は堅守でサウジの猛攻を必死にしのいだ。
なんとかスコアレスドローで4大会連続8回目となる五輪出場権をつかんだイレブンだが、決してウカウカしてはいられない状況となっている。本大会の指揮を執ることが決定した反町康治監督がすぐさま五輪本番に向けてさらなる再選考をかけ、テコ入れする方針を示したからだ。
ある代表関係者が明かす。「最終選考で李の2得点のみに終わったFW陣の組閣は必至。すでに下の世代の伊藤翔と森本貴幸の海外組2名については視察する意向があるようです。逆に再選考となれば特別扱いだった平山(相太)でも最終メンバーに残るのは危うい」。
五輪出場を決めた反町ジャパン。すでに動き出した最終メンバー選考の行方はどうなるのだろうか。