TVを見る限りでは、無茶ぶりなトークは半分イジメのように見受けられる点があるが、そのほとんどはしっかりとした演出に乗っ取ったものであり、「ムチャぶり」をする者がフォローできる能力、打ち合わせがあるからこそ成立する。
さて、一般的にも使われる「ムチャぶりトーク」は、TVで見るようには上手く成立しないケースがある。
(1)「ムチャぶりトーク」をして、相手を不利に立場に置き、自らを安全な立場に置いて笑いを取ろうと目論むケース。
合コンで見られるケースだが、ムチャぶりされた人はたまったものではない。相手との呼吸が合わないと面白くはならない。「ムチャぶりトーク」を仕掛ける人は逃げてはいけない。
(2)「ムチャぶりトーク」に上手く対応できない人のフォローが出来ないケース。
一般的に話が上手い人が陥りやすいケースで、残念ながら世間一般だけではなく、司会者、政治家にも見られる場合がある。
「ムチャぶりトーク」する以上は、どんなに下手な返しがあっても優しくフォローしなければいけない。
「ムチャぶりトーク」をする際には、話を振られる相手が対応できるか、否か? の見極めと、何があっても全力でフォローする「トークの戦後処理能力」が必要だ。
「たいした返しが出来ねぇな つまんない奴だな もっと切り返しトークを鍛えろよ」
「ムチャぶりトーク」をする人がそのような事を考えてしまっては決して相手のためにも、自らの向上にもつながらない。相手の無いことを無理やり引きだすのではなく、今あることを伸ばしていけることに繋げていけば、より良い「ムチャぶりトーク」に発展するであろう。
(1)相手を見極める。(2)相手を絶対フォローする。
この二点を意識するだけでも「ムチャぶりトーク」の使い方はきっと変わってくるので、ぜひお試しあれ。
琉桜 真希人(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou