この日、KNOCK OUTは平成最後のビッグマッチ「KNOCK OUT 2019 SPRING『THE FUTURE IS IN THE RING』」をベルサール高田馬場で開催。イベント終了後、小野寺氏はキックスロードの原田克彦社長とともに会見に臨んだ。
小野寺氏は「2年ちょっとですが僕なりに精いっぱいやってきました。僕の力量ではここまでかなというのがあります。でも前身のNO KICK NO LIFE時代から、閉鎖的だった各団体が交わらないというのを打ち破って、王者同士が戦うコンセプトは自分なりにできたと思っています」と回顧。
「王者同士の試合が当たり前になって、これまでの流れはぶっ壊せたと思います。決してネガティブなことではなく、これからもKNOCK OUTはキックボクシング界に新しい風を起こして突き進んで行くと信じています」と期待を寄せた。
原田社長は「小野寺プロデューサー(に)は、2016年12月のKNOCK OUT旗揚げから多大なる尽力をいただき、今のキック界の盛り上がりの先駆けとなる流れを作っていただきました。小野寺プロデューサーには大変感謝しております。今後について検討協議を重ねた結果、KNOCK OUTは新しい体制のもと継続していくこととなりました」と報告した。
今後については「8月18日に大田区総合体育館で『K.O CLIMAX 2019』という大会を予定しております。こちらは新体制の詳細とともに、今月20日に記者会見を開き、発表を行います」とした。8月、KNOCK OUTが新体制のもと再始動する。
“神童”那須川天心を世に出した大会としても知られるKNOCK OUTだが、昨年末から動員力にかげりが見え始め、2月の大田区大会では空席が目立つなど、天心に続くスターの育成が急務とされていた。“スター候補”である石井一成や、小林愛三は「令和のKNOCK OUTも引っ張っていく」と口にしている。20日の会見ではどんな発表があるのか注目される。なお、小野寺氏は今後について明らかにしていない。こちらの行方も注目されるところだ。
取材・文・写真 / どら増田