そんな島崎には過去に韓国海兵隊へ入隊していたことがある。2011年に放送されたAKB48の冠番組「ネ申テレビ」(ファミリー劇場)のスペシャル「AKB48 ネ申テレビスペシャル〜新しい自分にアニョハセヨ韓国海兵隊〜」で、島崎は、中塚智実(卒業)、野中美郷(卒業)、鈴木紫帆里、鈴木まりや、山内鈴蘭(現在はSKE48)とともに韓国海兵隊へ体験入隊している。
島崎は、入隊して最初に教官から、「これから1人ずつ前に出て今回の目標と覚悟を大声で言え」と指示されると、明らかに不満そうな顔を浮かべならがも、「島崎遥香です。強い人になります」と堂々と宣言。ただ、過酷な訓練がはじまると、徐々に他のメンバーから遅れをとるようになり、教官から、「シマジャキ! なんで一人だけ遅いんだ! お前だけしんどいのか」と怒られ、さらに、「海兵隊では一人の失態はチームの失態」ということで、他のメンバーも連帯責任としてペナルティを受けることになる。その後は高さ4メートルに張られた30メートルの綱を渡る渡河訓練、高さ11メートルのヘリからの降下を想定して飛び降りる訓練を行った。
2日目には背負うのも苦労するようなリュックを背負いながらの行軍を実施。他のメンバーのサポートを受けながら乗り切ると、最終訓練として海兵隊の命であるボートを持ちいた訓練が行われることなる。
ここまで終始、他のメンバーから出遅れていた島崎。そんな中、最後の厳しい訓練になることが教官から説明され、「辞めたい人はいないか」と聞かれると、島崎以外のメンバーは、「いません!」と力強く宣言する。しかし、島崎はうつむいたまま。そんな彼女に対して教官は、「シマジャキ! シマジャキ! やるのか、やらないのか? はっきり答えろ!」と激を飛ばすが、涙ぐんで何も返事ができない。
さらに教官が、「島崎以外、うつぶせになれ」と他のメンバーに指示。島崎の意志がはっきりしないというペナルティで腕立てをさせられる。他のメンバーは「ぱるる、頑張ろ!」「大きい声で(やると)言って!」「みんな一緒だから大丈夫!」と声を絞り出して島崎を説得。なかなか意志を示すことができなかった島崎だったが最後には、「やります」と宣言。最後の訓練も乗り切った。
すべての訓練を終えた島崎に教官は、「お前が嫌いで厳しくしたんじゃない。他のメンバーよりも弱く見えたから克服してもらいたかった」との言葉を贈っている。
この番組の企画に選ばれたのは、直前の総選挙で圏外であったメンバー。月日は流れ、第6回総選挙で島崎遥香は、第7位となるほど人気を獲得した。