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JKT48移籍を決めた近野莉菜はウワサ以上の超ポジティブガールだった!

 300名近いメンバーが在籍するAKB48グループ。様々な個性的なメンバーいる中、“ポジティブ”というキャラクターであれば、他のメンバーの追随を許さないメンバーがいる。彼女の名前は近野莉菜(21)だ。2月に開催された大組閣では、インドネシアのジャカルタを拠点に活動するJKT48に国境を越えて移籍することが発表された彼女を直撃、まだどこの媒体にも答えていない彼女の本音を聞いた。

 第5期生としてグループへ加入した近野だが、はたから見れば、決して恵まれていたようには見えない。総選挙には第1回から参加するも、結果はすべて圏外。さらに最近ではテレビ番組で、リズムにあわせて「握手会の時間が研究生と同じなの何でだろう〜」と自虐ネタを披露していた。この現状から見れば、現在の活動に思い悩んだ上で、JKT48への移籍を決めたと想像してしまうが、超ポジティブな彼女はちょっと違う。彼女のスタンスは、AKB48の楽曲のように“前しか向かねえ”であり、悲壮感はまったくないのだ。

 「海外に移籍すれば色々な経験もできて、可能性も広がると思うんです。言葉も覚えられると思いますしね。私の顔の系統もJKT48っぽいって言われますし(笑)。移籍にすることには、AKB48時代のことや、握手会の列とか、そういうのは、あんまり関係ないですね」

 今回の海外移籍に関しては、すでに20歳を超えて、成人したこともあり、自分の人生は自分で決めたいと考えた。そんな彼女は自分の意志で、JKT48へ移籍することを決めたという。

 「私はAKB48には7年近くいます。長い期間いたので、実はもともと、あと、1年くらいで卒業も考えなきゃいけないのかなと勝手に思ってもいました。ただ、今回の大組閣では、地方グループを巻き込んで大きくシャッフルされるのではないかと想像していまして、そんな機会であるならば、JKT48へ移籍して自分を試してみるのも面白そうだなと思いました。そこで、大組閣のイベントの1週間前に、AKB48のスタッフの方に相談してみると、“それならば、行ってみる?”と提案して頂き、自分で決めました。自分で決めたかったので、相談は誰にもしなかったです。発表後は、みんな超驚いていまいしたよ(笑)。親はパニックになっていました」

 海外移籍に至る経緯を説明してくれた近野。ただ、突然の発表であったため、ともに活動してきたメンバーたちも驚きを隠せなかったようだ。

 「発表された後は、メンバーが“チカちゃ〜ん”って寄ってきてくれて、本当に愛してもらっていたんだなあって感じました(笑)。大丈夫なの? って心配してくれています。特に仲の良いまりやぎ(永尾まりや)はしんみりしちゃって。でも、私、全然、大丈夫なんです。不安もないんです。根拠のない自信なんですけどね。帰ってきたら、まりやぎの前でインドネシア語をペラペラしゃべって、安心させて、自慢したいです(笑)」

 これから活動の拠点となるジャカルタへはまだ行ったことがなく、活動をスタートする日程もまだ未定とのこと。もちろん、インドネシア語も現在はまったくわからない。ただ、ポジティブな近野は、やっぱり逞しい。

 「まだ、わからないことが多いんですが、本当に楽しみなんです。言葉はわかりませんが、私、まったく人見知りしないので、すぐにメンバーとも仲良くなれると思いますよ」

 ちなみに、移籍先のJKT48でも今年から総選挙がスタートしている。今年は参加しなかったが、来年、開催されたら、「参加する」と意気込みは十分。自身のブログでは「第1位になることが目標」と高らかに宣言していた。しかし…。

 「第1位は言いすぎちゃったかなあ(笑)。ちょっとブログは勢いで書いちゃいました(笑)。センターでリーダーのメロディーちゃん(第1回JKT48総選挙で第1位となったメロディー・ヌランダニ・ラクサニ)が強いみたいなんですよね(笑)。あと、3位になったはるごん(元AKB48、仲川遥香)もいますしね。でも本当に上位は狙いたいです! あと、JKT48へ移籍したからには、再びAKB48に戻ってくるつもりはありません。だから絶対にJKT48では楽しんで成功します!」

 両目の視力が2.0という近野の視線の先には、これから始まる活動に対して、“不安”よりも格段に“期待”が大きいことがビシビシと伝わってくる。本人も、「私、強いんです(笑)」と笑顔が絶えない。しかし、どこまでもポジティブな彼女に、「AKB48時代に不安になったことはないの?」と質問すると、意外な答えが返ってきた。

 「ずっと不安でしたよ! 自分のセールスポイントとか、本当にわからなかったんです。結局、何が正解かもわかりませんし。それに毎日、歌とダンスを覚えてついていくのに必死でした。最初の頃は本当に踊れなくて、ダンスの先生だけじゃなくて衣装さんにも怒られていたんです(笑)。MCでも最初は、何か言おうとしたりすれば、挙動不審になっちゃって何も言えなかったり…」

 ただ、そうは言ってもやっぱりポジティブ。「“きっと明日になれば、なんとかなる”と寝てしまえば、本当に翌日うまくいくんですよね。辛くて辞めたいって思ったこともないです。私、AKBが大好きなんですよ(笑)」とのこと。改めて今回のJKT48への移籍が、過去を引きづったものでなく、新しいことに挑戦したいという、あくまでポジティブな移籍であることが伺えた。

 インタビュー終了後、「もう終わりですか? もっと色々、聞いて下さいよ!」と笑っていた近野莉菜。彼女のジャカルタでの挑戦を見守りたい。

 ガンバレ、日本一のポジティブガール!!

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