大組閣の発表でNMB48へ移籍を打診されたことを知ったという藤江。翌日に、藤江が頭を抱えて総監督の高橋みなみが慰めている写真がニュースとなり、その写真は大組閣の象徴のようなものとして話題になった。
「NMBへ行くのが嫌だとかじゃなかったんです。AKBは長い期間いたグループですし、そこから離れなければいけないことや、大好きな家族と離れて生活しなければいけないという思いが込み上げてきてパニックになっちゃって…あんな感じで頭を抱えてしまったんです。あの時に、たかみなさん(高橋みなみ)からは、“ステージにいるんだから前を向いて。NMBのファンの方に行くのがイヤって思われちゃうよ”と声を掛けてもらいました。大組閣のイベントが終わった後も、“れいにゃんなら大丈夫だよ”と声を掛けてもらえて自信がでました。さすが総監督です」
藤江は、NMB48については、バラエティに強く、ダンスは力強く、さらに熱いイメージを持っていたという。そんなNMB48への移籍は最終的に、自らの意志で決めた。
「違う環境で頑張っていくというのも必要なことだと思いました。今のAKBは若い子の勢いはすごいです。正直、このままじゃ、今の立ち位置より上に行くことができないという危機感もありました。そこで、この移籍は自分にチャンスをもらえたと考えて正式に移籍することにしました」
NMB48での目標をAKB時代には叶えることができなかった選抜メンバーの常連になることだとも語る藤江。「絶対にNMB48で認められて、選抜に入っていけるようにならないといけないと思うんです。選抜を目指さなければいけない立場だと思います」と熱く語る。そうして迎えた5月2日の新生チームM公演の初日には、NMB48のファンとメンバーのあたたかさを感じた。
「NMB48のファンの方の中には、今までAKB48で活動してきた私が突然やってきて、チームに入ることを受け入れられないという意見もあると思うんです。でも、初日ではコールも他のメンバーと同じくらい送って下さったり、メンバーもすっごいフレンドリーに迎えてくれました。移籍する先がNMB48のチームMで本当に良かったです」
チームMのメンバーの中では、年齢的には上から2番目。そしてキャリアはもっとも長いメンバーとなる。そんな中、チームMのメンバーとの人間関係もしっかりと構築できているようだ。
「キャプテンの菜々ちゃん(山田菜々)は以前から仲が良いメンバーでした。レッスン中にもチームをまとめてくれます。りーちゃん(近藤里奈)は今、チームMの中で一番仲良くしています。年下なのにすっごく落ち着いてるんです(笑)。今後の目標は木下百花と仲良くなることですね。私は大好きで話しかけるんですが、心を開いてくれないんですよ(笑)。私と同い年のみおりん(市川美織)は好きなくせに“藤江さんは若くなくて、色白でもなく、細くもないのでムリです”なんて言ってくるんですよ(笑)。いつかご飯に一緒に行きたいのですが、それはまだまだ難しそうなので、とりあえずは、2ショットの写真を撮ることを目標にしています!」
NMB48への移籍という大きな節目を迎えた藤江だが、もちろん、毎年恒例のAKB48の総選挙への意気込みも十分だ。最後に総選挙への意気込みを語ってくれた。
「毎年、大きな目標は選抜入りです。これは今年も変わりません。ただ、目の前の目標としては、アンダーガールズ入りかな。去年もアンダーガールズに入ったことで、多くの方に知って頂ける機会にもなりました。今年も良い結果を残せれば、うれしいなと思います」
大阪・難波の新天地で藤江れいなが、どこまで自らの可能性を引き出すことができるのか、注目だ。