夫は「東池袋自動車暴走死傷事故遺族のブログ」を開設。その中で、事故当時は生きていく意味を見失ったものの、現在は親族や友人などのサポートを受け、前を向き生きていこうと考えていると胸中を告白する。
そして、現在も逮捕されず自宅に引きこもっているという飯塚元院長について、「(事故当時)87歳で杖をついて歩くなどしており、そのような健康上の問題がありそうな人が、公共交通機関が発達した都内であえて車を運転する必要があったのでしょうか?」と悔しさをにじませ、「私の最愛の2人を奪った罪を償ってほしい。それが切実な願いです」と、訴えた。
さらに、「繰り返される交通死亡事故に警鐘を鳴らすため、加害者に対し、出来るだけ重い罪での起訴と厳罰を望んでいる」とし、署名活動を開始することを宣言。ブログには郵送による署名の送付と、8月3日に亡くなった女性が好きだったという公園で署名を募る事も合わせて発表した。
飯塚元院長は現在も逮捕されておらず、書類送検のみとなる見通し。ただし、起訴されれば実刑判決が出る可能性が高く、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)で、禁錮3年前後の罪になるものと見られている。
「無罪」というわけでは決してなく、厳罰にはなるのだが、一般市民なら、即座に逮捕されるのは当たり前のこと。警察がこれをしなかったことに、「上級国民だから逮捕しないのか」と批判が殺到した。
遺族としては「自分の妻子を殺されながら逮捕されない」ことは不満に思うことは当然。また、自動車運転処罰法ではなく、危険運転致死傷罪を適用してほしいと思うことも当然だ。
一部ネットユーザーからは、「処分を重くしろという懇願は基本受け入れられない」などの声も上がっているが、応援や支援の動きも上がる署名活動。今後の動きと提出を受けた警察の対応が注目される。