ある芸能プロダクションのマネージャーは「最近、ちょくちょく『半沢の続編って決まったの?』って聞かれるんです。ぜんぜんそんな話もないし、ちょっと不思議なんですよね」と話す。「半沢直樹」とは池井戸潤氏の小説が原作で、堺雅人が主演をし、平均視聴率28.7%を獲得した大ヒットドラマだ。常に続編が期待されているドラマだ。
ただ、今年に限っては続編決定はありえる話ではない。「TBSでは10月に池井戸さんの原作『陸王』をドラマ化すると早々に発表しているんです。プロデューサーの伊與田英徳氏は池井戸作品に欠かせない人物でそのスタッフがすでに撮影に入っているんですから、『半沢直樹』をやることはないんです」と前出のマネージャー。
では、なぜ、「続編決定」などのウワサが流れるのか。ある制作会社関係者は「主演の堺さんがキャラクターが定着するなどの理由をつけて首を縦に振らないんですが、TBS局内でも我慢の限界に来ている。実際、今回の『陸王』をやることでも、そんなのやるんだったら『半沢直樹』を何とかできないのかという上層部も多い」。
しかも、ここにきてその声を増幅させているのが、木村拓哉の『A LIFE』だという。「初回視聴率が14.2%でしたが、局内では唖然とした状態。誰も木村の話が出来ずに、余計に『半沢やりたい』という声が占めています。そんな希望が『決定へ』のウワサになっていったんじゃないんですかね」と同関係者は分析する。
局内がこの調子では、多くの人が望む続編はまだまだ先なのだろう。