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意外にギャラ高!? 二児の父になって価値が上がった塚本高史

 昨年11月に全国公開された映画「なくもんか」をめぐり、キャストの出演料の未払いなどとして、映画製作会社が提訴されていた件。ここでにわかに分かったのが、俳優・塚本高史の映画一本のギャラが500万を超えているという事だ。チョイ役とはいえ同じ映画で出演料を請求しているカンニング竹山が、30万円程度である事を考えると、ずいぶんな違い。塚本の価値を検証する。

 「沈まぬ太陽」などの大作を押しのけ、結構ヒットした「なくもんか」。この映画での塚本は、主人公の祐太(阿部サダヲ)の弟である祐介(瑛太)とお笑いコンビを組んでいる「恩人のアニキ」という役どころ。重要な役ではあるが始終出っぱなしではない。しかし、わりと“地味目なキャスト”がメインだったので、塚本の出演はこの映画に大きな華を添えており、その価値は高い。「なくもんか」に続いて「釣りバカ日誌20 ファイナル」の出演も好評だった塚本、最近では老若男女に支持される役者になった。

 塚本が「他の役者」よりも秀でた面がもう一つある。
 3月17日に最終回を迎えたドラマ『曲げれらない女』(日本テレビ系)。このドラマのクライマックスのシーンで、主人公・早紀(菅野美穂)が産み落とした子どもを、片手で抱え、5分ほどの長セリフをいう塚本。さすが、私生活では2児の父、赤ちゃんの抱き方が上手い。いくら撮影用に借りてきたから生後2〜3か月の赤ちゃんだって、カメラに映るようにしっかり抱くのは難しい。これが、松山ケンイチあたりの独身俳優だと、おどおど不器用な手で持ち上げたり、抱き方が不安定でビービー泣かれたりと、それはそれで困難であろう。『曲げれらない女』を見ていた主婦層はこういう所を見逃さないのである。

 「木更津キャッツアイ」あたりでアイドル的人気を集め、結婚して女性ファンが一旦離れたが、父親になって主婦やファミリー層にウケる塚本。本格俳優として一歩リードしたイケメンは、そりゃギャラも高いはずだ。

<コダイユキエ>イケメン好きの40歳独身女性記者

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