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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(2012年総括編)

 先週ピックアップした2頭。中山デビューの注目馬・リアルエンブレムは、パドックでは耳を四方八方に動かし物見をしていた。体もまだ緩く、使って良くなってくる印象。レースではまずまずのスタートを切るが、隣の馬に寄られ少し窮屈になる。それでも怯むことなく進み好位に取りつく。道中は時折気合をつけられながらの追走。3コーナーから仕掛け始めるが、なかなか加速せずズブイところをみせる。直線に入ってじわじわと伸びるが4着。一度使って次は良くなってきそう。阪神デビューの注目馬・ヒドゥンブレイドは、パドックではリズム良く歩いており、初戦としては仕上がっていたが、トモの踏み込みが浅く、緩い感じであった。レースではスタートもう一つで、後方からの競馬。それでも すんなり流れに乗り、少しづつポジションを上げる。3、4コーナー中間から外目を回りながら仕掛け始め直線に入る。直線では開けた馬場中央を伸びてくるが、脚色が上位馬と同じで差が詰まらず5着。それでもトモが緩い中で、メンバー中2位タイの上がりが使えたのは収穫。トモがしっかりしてくれば上のクラスでも楽しみな馬である。芝でも十分やれると思うが、やはりダートでの走りも見てみたい。

 さて、今年は中央競馬の全日程が終了しているので、今回はこれまでピックアップしてきた馬たちの総括をしてみたいと思う。新馬戦が始まってから当コラムで取り上げた馬はのべ60頭(内1頭は未出走)。勝ち上がり頭数22頭、内2勝以上が6頭。勝ち上がり率は3割7分とまずまずといったところか。3着以内の馬券圏内に入った頭数を上げると、2着に入ったことがある馬が10頭、3着が8頭。ピックアップした馬の複勝率は6割6分となかなかのアベレージとなったのではないだろうか。中にはラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)を勝ち3戦3勝のエピファネイア、萩Sを勝ち4戦2勝のインパラトール、コスモス賞を勝ち5戦2勝のラウンドワールド、4戦1勝ではあるが小倉2歳S(GIII)やデイリー杯2歳S(GII)を2 着したクラウンレガーロがいる。また、当コラムで注目していただきたいのが適正条件。芝向きやダート向き、適性距離などが書かれている馬にはそこに注目していただき、馬券のヒントにしてもらえればと思う。なお、これまで取り上げてきた条件替わりで注目と書いた馬の中には、芝よりダートと書いたゼンノコンゴウが芝のデビュー戦で8着からダートに替わって3着が2回と変わり身を見せ、ダートより芝がベターと書いたダイワブレンディは、一叩きされた効果があったかもしれないが、ダートのデビュー戦5着(勝ち馬から2秒差)から芝替わりで3着と着順を上げている。条件替わりでと書いているがまだ替わっていないのが、芝よりダートのゴールデンハンターとアナピナブルー。この2頭がダート戦に出てきた時は注目していただきたい。

 当コラムを楽しみに読んでくださった皆さま、今年1年ありがとうございました。来年も良い馬をどんどん紹介していくのでお楽しみに。

 なお、2012年の更新は今回で終了となります。次回は2013年1月10日からの更新となります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜日掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」も担当している。

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