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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(12/8中山・12/9中京)

 先週ピックアップした2頭。中山デビューの注目馬・ムーンスケイプは、発馬ひと息で中団9番手あたりのポジション。流れに乗ると良いフットワークで追走し、4コーナー手前から仕掛け始めるが、なかなか前との差が詰まらない。直線では外に進路を取ったが伸びを欠き12着。やはりまだ体が緩く能力を出し切れていない。良いフットワークをしているので、体がしっかりしてくれば楽しみな1頭。阪神デビューの注目馬・スマートパンドラは、まずまずのスタートを切ると、芝の部分も問題なく好位4番手あたりを追走。3コーナー入り口で2着馬にまくられていくが、掛かることなくマイペースの走り。4コーナーから仕掛けていくが、なかなか加速せず残り1ハロンのところからスピードが乗り始めると、さっと抜け出し1着。やはり距離が若干短かったか、スピードに乗るまでに時間がかかった。もう少し距離が伸びればもっと楽な競馬ができそうだ。次走以降距離を延ばしてきたら上のクラスでも買い。

 今週の中山デビュー予定の注目馬は、12月8日(土)第5R芝1600m牝馬限定戦に出走予定のデイドリーマー。馬名の由来は「空想家」。牝、鹿毛、2010年1月25日生。美浦・久保田貴士厩舎。父ネオユニヴァース、母ドリームスキーム、母父Machiavellian。生産は日高町・ダーレー・ジャパン・ファーム、馬主はH.H.シェイク・ハムダン氏。半兄にはダートで5戦して2勝を挙げているマラネロ(父Singspiel)がいる。母父Machiavellianの肌は、Haloを持つ父との相性が良く、同配合の代表馬には2011年ドバイWCを制したヴィクトワールピサがいる。本馬もヴィクトワールピサ同様東京というよりも、中山競馬場のような一瞬の脚を活かす競馬が合っていそうだ。まだあまり強めの追い切りはされてないが、反応が良くキレのある走りをしている。小柄な牝馬で仕上がりが早く、初戦から期待したい。なお、鞍上には田辺裕信騎手を予定している。

 中京デビューの注目馬は、12月9日(日)第5R芝2000m戦に出走予定のステージジャンプ。馬名の由来は「母名の一部+ジャンプ」。牡、鹿毛、2010年2月9日生。栗東・須貝尚介厩舎。父アドマイヤジャパン、母ステージヴァージン、母父トニービン。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主は小林英一氏。2011年セレクトセール1歳市場で2100万円で落札された。近親には2005年のラジオたんぱ賞(GIII)を勝ち、全4勝を挙げたコンラッド(父ダンスインザダーク)や、2000年スイートピーS(OP)を勝ったバイラリーナ(父サンデーサイレンス)がいる。すらっとした胴長の体型をしており、如何にも長い距離が合いそう。トモから飛節のラインを見ると、キレよりも 長くいい脚を使いそうなタイプ。調教では強弱をつけて入念に乗り込まれており、仕上がりは良好。なお、鞍上には荻野琢真騎手を予定している。

 ※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜日掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」も担当している。

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