今週の東京デビューの注目馬は、11月17日(土)第5R芝1800m戦に出走予定のトーセンターキー。馬名の由来は「冠名+ボーリングでストライクを3回続けて出す事」。牡、黒鹿毛、2010年3月14日生。美浦・加藤征弘厩舎。父ディープインパクト、母チェリーラブ、母父サクラユタカオー。生産は新ひだか町・岡田スタッド、馬主は島川隆哉氏。昨年のセレクトセール1歳市場において5670万円で落札され、半兄には2006年京王杯2歳S(GII)や2008年スワンS(GII)を勝ち、全6勝を挙げたマイネルレーニア(父グラスワンダー)や、近親には2005年天皇賞(春)を制したジャガーメイル(父ジャングルポケット)がいる。本馬はトモから飛節にかけてのラインが父ディープインパクトに似ており、弾力性のあ る筋肉を持ち合わせている。いい脚を長く使うタイプで、距離はマイルから2000mくらいが良さそう。なお、鞍上には内田博幸騎手を予定している。
京都デビューの注目馬は、11月18日(日)第4Rダート1800m戦に出走予定のパーフェクトスコア。馬名の由来は「満点」。牡、青鹿毛、2010年2月21日生。栗東・高野友和厩舎。父ブライアンズタイム、母ハンドレッドスコア、母父ホワイトマズル。生産は白老町・社台コーポレーション白老ファーム、馬主はキャロットファーム。クラブ法人キャロットクラブの募集馬で総額2000万円。母の半兄にはOPクラスまでいき、中央で6勝を挙げたワキノカイザー(父マヤノトップガン)や、母の半妹に2勝を挙げたサンデーローズ(父ブライアンズタイム)や3勝を挙げたツヨイキモチ(父シンボリクリスエス)がいる。祖母サンデーエイコーン自身もそうであるが、その産駒には大半がロベルト系の種牡馬が付けられており、結果を残している。本馬も例にもれず父はブライアンズタイム。ここのところサンデー系種牡馬の勢いに押され、活躍馬が出ていなかったが、ここにきて今年の菊花賞(GI)で2着になったスカイディグニティや、エリザベス女王杯(GI)を勝ったレインボーダイアなど勢いを取り戻してきた。馬体を見ると、均整が取れており、父ブライアンズタイム産駒の特徴でもある筋肉量が豊富な印象。しかし奥手な血統だけにこれからますます筋肉が発達してくるだろう。繋ぎが立ち気味な点や少し硬いところがあるので、芝よりダートの方が良い。なお、鞍上にはライアン・ムーア騎手を予定している。
※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜日掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」も担当している。