今週の東京デビュー予定の注目馬は、10月20日(土)第4R芝1400m戦に出走予定のファミーユ。馬名の由来はフランス語で「家族」。牡、黒鹿毛、2010年3月18日生。美浦・戸田博文厩舎。父チチカステナンゴ、母キストゥヘブン、母父アドマイヤベガ。生産は白老町・社台コーポレーション白老ファーム、馬主は吉田和子氏。母は06年の桜花賞(GI)や09年中山牝馬S(GIII)など重賞4勝を挙げ、07年にはアメリカの重賞・キャッシュコールマイ(GII)にも挑戦した名牝。本馬は均整の取れた馬体をしており、動きも柔らかい。性格は母に似て勝気なところがあるようで、そのあたりを加味するとベストはマイルか。なお、鞍上には横山典弘騎手を予定している。
京都デビュー予定の注目馬は、10月21日(日)第5R芝1800m戦に出走予定のエピファネイア。馬名の由来はギリシャ語で「クリスマスから12日後にあたる1月6日の公現祭」。牡、鹿毛、2010年2月11日生。栗東・角居勝彦厩舎。父シンボリクリスエス、母シーザリオ、母父スペシャルウィーク。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はキャロットファーム。クラブ法人キャロットクラブの募集馬で総額6000万円。母は05年日米オークスを勝った名牝中の名牝。半兄には体質が弱く大成は出来なかったが、未勝利期間ギリギリの初出走で勝ち上がったトゥエルフスナイトがいる。シーザリオの産駒は脚元に弱さを持った馬が多く、それを補うべく体質の強いシンボリクリスエスを付けた考えられた配合。その甲斐あって脚元に不安が出ることもなく順調に調整が進められてきた。先週末に軽い熱発をしてしまい出走が危ぶまれたが、すぐに良くなった為予定通り出走する見込みとのこと。本馬はグットルッキングホースで、この時期としてはトモ、胸前、肩と申し分ない筋肉量。調教でも抜群の動きを見せているだけに期待したい。なお、鞍上は母の主戦騎手でもあった福永祐一騎手を予定している。
※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜日掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」も担当している。