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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(11/11東京・11/10京都)

 先週ピックアップした2頭。東京デビューの注目馬・アルピナブルーは、ややスタートで遅れたが、すぐにレースの流れに乗る。折り合いもついて後方12番手あたりを追走。4コーナーで最内を回り先頭との差を詰め直線に入るも、勝負どころで前が壁となりなかなか追い出せず。ようやく前の壁がばらけたところで追い出し始めるが、先頭は遥か前方で万事休す。それでもじわじわと脚を伸ばし5着。まだまだ幼い面が目立ち、反応が鈍いところがあるので、しっかりしてくればもっと良くなる。京都デビューの注目馬・エールブリーズは、やや飛び上がるようなスタートを切ってしまい出遅れる。二の足が早く先団に向かって上がっていくが、勢いそのままにひと息つく間もなく4コーナーへ。直線に入り馬 場の真ん中を伸びていくも、一気に走ってきた影響か、最後は勝ち馬と脚色が同じになってしまい2着。それでもスタートから一気に走ってきたことを考えると、能力の高さがうかがえる。

 今週の東京デビューの注目馬は、11月11日(日)第3R芝1400m戦に出走予定のレッドオーヴァル。馬名の由来は「冠名+クリケットの競技場」。牝、鹿毛、2010年3月7日生。栗東・安田隆行厩舎。父ディープインパクト、母コートアウト、母父Smart Strike。生産は千歳市・社台ファーム、馬主は東京ホースレーシング。クラブ法人・東京サラブレッドクラブの募集馬で総額3600万円。母コートアウトの産駒はすべて中央で勝ち上がっており、なかでもストロングリターン(父シンボリクリスエス)は今年の安田記念(GI)をレコード勝ちし、7勝を挙げている。血統を見ると、父方にサンデーサイレンス、Alzao。母方にMr.Prospector、Nijinskyという超良血馬。少し背タレ気味だった馬体も成長するにつれて気にならなくなってきており、胸前や肩、トモに実が詰まってきているが、まだまだ幼い部分が多く本領発揮はもう少し先か。キレで勝負するより長く良い脚を使うタイプ。なお、鞍上には福永祐一騎手を予定している。

 京都デビューの注目馬は、11月10日(土)第5R芝1600m戦に出走予定のディープサウス。馬名の由来は「父名の一部+アメリカ南部に位置するテキサス州」。牝、青毛、2010年3月26日生。栗東・松永幹夫厩舎。父ディープインパクト、母ストレイトフロムテキサス、母父Judge T C。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主は窪田康志氏。2011年セレクトセール1歳市場で4200万円で落札され、半姉には2009年新潟2歳S(GIII)で3着に入ったクロフォード(父フジキセキ)がいる。母の産駒は牝馬のみ勝ち上がっているという本馬にはプラスデータがある。馬体は如何にも牝馬らしいスレンダーな体つきをしている。肩の筋肉の発達が良く、距離は短距離が合いそうだが、素直な気性から1800mくらいまで対応できそう。なお、鞍上には福永祐一騎手を予定している。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜日掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」も担当している。

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