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ガレージキットを作れないファンが急増中

 5日、東京ビッグサイトにて、「トレジャーフェスタin有明9」が行われた。本イベントはアマチュアディーラがガレージキットの展示、販売をするイベントで、他にも会場内でミニゲームや、チャリティーオークションを開催。また、同じフィギュア・ガレージキット系のイベントとして毎年8月と2月に開かれる、ワンダーフェスティバルに比べ、ディーラーと気軽に会話できることで、よりアマチュア向けに比重が置かれているのが特徴だ。

 09年から開催されている本イベントだが、アマチュアディラーの話では、最近はビギナーユーザーが増えているとのこと。ガレージキットの販売の他にキットを完成品にしてくれる製作代行も行なっている岡山県在住の40代男性ディラーは、「最近は作れない、もしくは作ったことのない人が非常に増えているのに、私みたいな代行業者が減っているんですよ」と答える。ちなみに代行業者が減った理由は主に、多く人がサイドビジネスとして代行業を行なっていたため、家庭を持ったり年齢を理由に引退しているからだという。

 ガレージキット系イベントでアマチュアディーラが扱っているキットのほとんどは、色も何も塗られていない数点のパーツに分かれており、購入者が塗装、組み立てをしなければならない。千葉県在住の30代アマチュアディーラは、「結構PVC(完成品フィギュア)しか見たことない人とか多いですね、作ったことないって聞くと、少し悪い気がして売るの躊躇してしまう時もあります(笑)」と語っていた。

 イベントに出展していたガレージキット、模型向けに塗料の販売を行なっているガイアノーツの担当者は、最近のガレージキットでの塗料需要を、「どちらかというと塗料を買う人は固定化されている気がします」とコメント。どうやら新規でガレージキットに触れる人は増えていいるが、塗料を買って本格的に作る人はそれほど増えていないようだ。そんな新規ユーザーのために同メーカーは塗料・塗装講座を毎回恒例で行なっている。実際に来場して講座を受けた都内在住の30代後半の男性は、「作らず箱で置いておくのはもったいないですからね、道具を揃えてやってみます」と語っていた。(斎藤雅道)

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