BABYMETALは、「アイドルとメタルの融合」をコンセプトにするメタルダンスユニット。メンバーはSU-METAL、MOAMETAL、YUIMETALの3人構成である。今回、BABYMETALの出場が確実視されていた背景には、彼女たちの確固たる実績があった。フランス、イギリス、アメリカ、メキシコ、スイス、イタリアなどでワンマンライブを成功させ、今年の9月には東京ドームの舞台にも立っている。さらに今年は、世界同時発売の2ndアルバム『METAL RESISTANCE』が全英総合アルバムチャートで15位を記録し、日本人の最高位を41年ぶりに更新。オーストラリアの総合アルバムチャートでは7位で日本人初のチャートイン、全米チャートでも日本人としては坂本九以来、53年ぶりのトップ40入りを果たしている。
この申し分のない実績があったにも関わらずBABYMETALは紅白歌合戦には出場しない。さぞ、BABYMETALのファンは憤慨しているかと思えば、実はそのまったく逆で、安堵しているとの声が大きい。その理由は、例年の紅白の演出方法。BABYMETALが“アイドル”として解釈された場合、演歌歌手などの後ろで踊らされる可能性もある。これでは、これまで「アイドルとメタルの融合」というコンセプトを守ってきたBABYMETALの株を下げることになってしまう。それに、そもそも、すでに海外で一定の評価を得ているBABYMETALが、わざわざ、日本国内レベルのアーティストの音楽会などに顔を出す必要性はまったくないとの意見もあった。
「BABYMETALは、実績から考えれば出場すべきグループ。出場しないということであれば、グループのブランディングを考えて、声がかかったものの辞退したとしか考えられない」(音楽業界関係者)
今後も、BABYMETALの独自路線は続きそうだ。