ジャニーズ事務所では、元TOKIOの山口達也による未成年女性への強制わいせつ事件、NEWSの小山慶一郎、加藤シゲアキ、手越祐也による未成年女性同席の飲酒など、問題が続いている。ジャニーズ事務所では、これまでコンプライアンス講習は行われてこなかったのだろうか。
「ジャニーズ事務所は、10代のうちからデビュー予備軍のジャニーズJr.に所属します。一部のメンバーは合宿所で集団生活も送っています。そこでは、先輩後輩の上下関係がしっかりとしており、礼儀作法などは厳しく叩き込まれますが、コンプライアンス意識に関しては、ないがしろにされていたのが実情でしょう。特に女性関係については、『バレないようにすればOK』とあいまいな基準にとどまっていたといえます」(芸能ライター)
良くも悪くも芸能界の特殊な世界で行われてきた教育のため、しっかりと世間の照準に合わせる必要もあるといえるだろう。
「コンプライアンス講習は女性問題ばかりではありません。反社会勢力などの不適切な人間との交際や、ネットにおける炎上防止など多岐にわたります。特にジャニーズ事務所はタレントの公式ブログやツイッターなどのSNSをいまだに禁止しているため、今後はネット関係の教育も強化して行きそうです」(前出・同)
何よりコンプライアンス講習実施には全体の引き締めの意味合いもある。爆笑問題が所属するタイタンでは、元マネージャーの覚せい剤逮捕を受けて、全員に薬物検査を実施した。ジャニーズ事務所は信頼回復へ向けて長い道のりを歩むことになりそうだ。