前半はランウェイ手前に置かれたグランドピアノを奏で、後半は演出で人工の雨が降るなか、ずぶ濡れになりながらドラムを叩きファッションショーを盛り上げた。
イベント後の囲み取材では「あくまでも僕はBGMで着物がメイン。今日のピアノは即興演奏です。ドラムもほぼ即興」とコメント。着物を意識しての演奏の工夫については「(ドラム)スネアを多用すると洋楽的になるので、タムを多くして和太鼓のように聴こえるよう意識しました」と明かす。
14〜16日の3日間、千葉・幕張メッセ国際展示場で行われた「VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powered by Rakuten」の直後ということで、体調を心配する声もあがったが、本人は「『We are X!』って叫びすぎて声ガラガラで全身筋肉痛ですけど、これくらいなら100回は出来ます」とアピール。
ドラム演奏での降雨の演出については、「ぶっつけ本番だったので、あんなにいっぱい降ってくるとは思わなかった(笑)。でも普段のステージの上は暑いので、涼しくて意外と気持ちが良かった」と話し笑いを誘った。
「元々呉服屋の息子で着物には慣れている」というYOSHIKIは、「着物の業界は今の時代縮小してきている」と着物業界の現状を話し、「僕の手法は賛否両論あると思うけど、興味を持ってもらうという意味ではいいんじゃないかな」と今回のショーについて説明。さらに、「昨年もやっていろんな意見をいただいたが、海外の方からはすごく絶賛された。海外にいると日本の文化の大切さが見えてくる。着物の文化も広めていければ」と心境を語ったのだった。(斎藤雅道)