戦前に「負けたら大みそか辞退」と課して臨んだ所だったが、その重圧を一切感じさせない闘いだった。この日はメーンで稲津航と対戦。ゴング直後に2発のローキックを浴びたが、その後は全く攻撃を許さなかった。
すぐさまタックルでテークダウンを奪うと息つく間もなく腕ひしぎ逆十字固めで鮮やかにタップをかっさらった。わずか95秒殺。試合後は「私事ではございますが、大みそかにミノワ選手とやりたい」と大みそか出撃をアピール。階級の違うミノワマンとの対戦をぶち上げた。
だが、師匠の前田日明スーパーバイザーは所のミノワマン戦に否定的のようで「同じ階級のヤツとやるべき。KIDクンが倒したビビアーノやシャオリン」とズバリ。続けざまに「所は(須藤)元気みたいに大きいヤツに勝ってチヤホヤされたいだけやろ。単に女からファンレター貰いたいだけ」と指摘されていた。