レコード会社関係者は「ジャニーズグループのシングルは『デビューから○枚連続1位』がウリ。強烈な数のファンクラブ会員が、確実に1位を取らせるために、初週に全力買いし、初週こそ1位になりますが、すぐに圏外になるのも恒例。ミュージシャンは『○週連続1位』が看板となりますが、ジャニーズが目指すのは、ギネス記録となるので、○枚連続なんです」と語る。
「UNLOCK」は2016年3月2日に発売され、当然、発売当初はオリコン1位。しかし、もう亀梨和也、 中丸雄一、上田竜也の3人が揃って歌番組に出ることもなく、数週間後には50位以下の順位に転落し、当然ながらずっと圏外の状態だった。
しかし突然の33位。どうなっているのか。
先の関係者は「SMAPの解散騒動の時、ファンたちが『自分達がSMAPを守るためには何ができるか?』として、2003年発売のダブルミリオンセラー『世界に1つだけの花』を購入して再びオリコンの上位になったことがありました。その再現なんです」と明かす。
ジャニーズのファンクラブとしては少ないが(嵐は200万人超)、会員数17万人のKAT-TUNファンが「KAT-TUNの充電期間を早期完了させよう!」と、「UNLOCK」の購入をネットとリアルの両面で呼び掛けたのだ。
「6月27日〜7月3日を強化週間として、7月11日付オリコンの週間ランキングを狙ったのです。ツイッターで呼び掛けを拡散。また、それに反応して、全国のタワーレコードでKAT-TUNファンの購買意欲に応えようと『UNLOCK入荷してます!』というポップが踊っていました」と同関係者。
都内のタワレコ店内では、KAT-TUNコーナーまで作られ、「攻めの姿勢は崩さない、ブレない男達」というポップで、ファンを支援していたという。
強化週間が始まった6月27日付デイリーランキングでは14位にランキング。その後はデイリーランキング30位以内をキープし、強化週間を終えた。結果、週間ランキング33位。10位以内という目立つ順位ではなかったが、発売翌週 からすぐに圏外に落ちがちなジャニーズグループとしては、異例の結果を残したわけだ。