そこで気になるのは、この離婚で「慰謝料は発生したのか?」という点。ダンナのいぬ間を見計らって間男を家に連れ込んでいたことが暴露されての前代未聞の離婚劇。普通なら男性が女性に払う慰謝料だが今回は事情が違う。中村側が慰謝料を請求したことは十分考えられる。
◆裁判になったとしても慰謝料は500万円が限界!?
離婚訴訟問題に詳しいアディーレ法律事務所の篠田恵里香弁護士は「妻が不倫をして離婚となったケースでは、夫に対して慰謝料を支払う義務が妻にはあります。当然ですね。ただ、裁判では、慰謝料を算定するのに『収入額』はあまり関係なく、むしろ婚姻期間や不倫の態様などが重要です。今回、不倫の態様が極めて悪質とはいえ、婚姻期間が2年と短いことを考慮すると、裁判になった場合の慰謝料は、多くとも300万〜500万円程度の認定にとどまると思われます」
◆結婚生活2年での蓄財に財産分与が発生する
矢口ほどの人気芸能人にしてはそれほど高くはない!? 篠田弁護士は「大事なのはむしろ、財産分与です。財産分与は、『夫婦が婚姻期間に蓄えた財産について離婚時に原則2分の1に分けよう』というもの。芸能人という特殊性を考慮しても中村さんの分与割合は3〜4割はいけそうなので、もし『矢口さんが2年間で2億貯めた』ということであれば、中村さんも相当高額の財産分与を受ける権利があります」。CMやバラエティーレギュラー番組を数本持つ矢口なら、「2年2億円」は現実的には届きそうな金額だ。
「今回の離婚では、『慰謝料も財産分与もすべてまとめて〜〜円払う』という形で相当額の『解決金』を矢口さんが支払うことになるのではないでしょうか」(篠田弁護士)
今回の騒動で「解決金」という慰謝料を払い離婚するも、崩れたイメージの回復は不可能だろう。CM降板やレギュラークビの事態になれば、損失額は1億円ではすまないかもしれない。いずれにしても矢口にとって、超お高い“不倫の代償”になることは間違いない。
【取材協力】アディーレ法律事務所「パーフェクト離婚ガイド」 http://www.adire-rikon.jp/