番組中、20代女性からの投稿が紹介された。「男性が多い職場のため『女性的にどう?』と女性目線の意見を求められる機会が多いが、正直何が女性目線なのかよく分からず困っている」というものだ。
マツコは「この業界(テレビ界)がまさしくそうじゃん」と声を上げた。「各局の会議で毎日のように『女性目線』って出てきてる。そこで語られてる『女性目線』って、男の人が想像して『おそらく女性はコレを求めているであろう女性目線』じゃん」と女性の考えを考慮に入れず、男性が女性の反応を期待して考える視点が現状の「女性目線」だと指摘した。
マツコは続けて「『女性目線』って言葉が女性に対する偏見や差別の上にできてる。男性目線も同じだよね」とバッサリ。「男性目線」「女性目線」という言葉そのものが差別的だとした。「女の人がイイと思うものは男の人もイイって思うし、女の人がイヤと思うものは男の人もイヤだと思う」と、物事に対する評価は性別に関係ないと主張。性別で分けて議論することへの違和感を口にした。
ネット上では「マツコさんの意見ナイス」「思ってることをズバって言ってくれた」「会社の上司にも言ってほしい」と、マツコを称賛する声が多く寄せられた。
また、マツコは過去にも『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で、「男の世界に合わせられる女の人じゃないと(現代社会では)平等にならない」「女性が男性に合わせることなく(その場に)いられることが本当の男女平等」と発言し、男性中心の労働環境を批判していた。
企業はマーケティングリサーチに励む前に、自社の労働環境に対する「女性の目線」を意識する必要があるのかもしれない。