「深夜のバラエティ番組『有田ジェネレーション』(TBS系)で注目を浴びているピン芸人の桐野安生さんは、バイト歴が1年7か月。本職の芸ではすべり倒していますが(笑)、副職の現場ではお笑いライブで鍛えた声量と声質、落ちついた接客がが買われて、とても重宝されているそうです」
食えない芸人の巣窟と化しているこの温泉。だが、過去にはメジャー級賞レースでしっかり爪痕を残して、バイト生活から卒業できた者もいる。『M-1グランプリ 2015』ファイナリストの馬鹿よ貴方は・新道竜巳。『キングオブコント2018』ファイナリストのわらふぢなるお・口笛なるお。そして、昨秋以降のお笑い界の台風の目となった『キングオブコント2017』準優勝者のにゃんこスター・スーパー3助。
新藤、口笛は、稀にネタ番組からお声がかかる程度で、世間が顔と名前を把握しているほどの人気には至っていない。しかし、3助は相方のアンゴラ村長と交際しており、結婚を視野に入れた今夏から同棲生活を始めているとあって、恋愛の話題に事欠かない。ネタそのものの峠はすでに越えているが、年の差&相方カップルという注目度は、依然として高い。
ほかにも、芸歴18年でバイト歴2年のTAIGAは、『R-1ぐらんぷり 2014』ファイナリスト。彼のように、浮上のチャンスを一度は手にした者もいる一方で、ヲタル、銀座ポップ、まん☆だん太郎はアラフィフで、芸歴は四半世紀超えのベテランだが、バイト生活を辞められない。温泉内で、メジャーと超マイナーの差がクッキリ分れているようだ。
この温泉。江戸の街並みを再現したとあって、昨今のインバウンド(訪日外国人観光客)増加にともない繁盛しているという。縁日コーナーや足湯、リラクゼーション・エステスペースやフィッシュセラピー、仮眠室もあり、13種類の風呂が充実。お値段は2,720円(※大人平日の昼間料金)とややお高め。
だが、年末年始に足を運んで、芸人とふれあうのもイイかもしれない。
(伊藤雅奈子)