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消防士がデリバリーヘルスを経営し、17歳少女にみだらな行為させる

 静岡県警は11月29日、デリバリーヘルス(以下、デリヘル)を経営し、少女にみだらな行為をさせたとして、児童福祉法違反(淫行させる行為)の疑いで、富士宮市消防本部の消防士・坂井聖容疑者(37=静岡市葵区瀬名川)再逮捕した。

 逮捕容疑は11年2月、県東部の少女(当時17歳)を18歳未満と知りながら、ホテルに派遣し男性客と淫らな行為をさせた疑い。坂井容疑者は同県沼津市拠点の派遣型風俗店(デリヘル)を、暴力団関係者とともに実質的に経営していたとされる。

 県警の調べでは、坂井容疑者は同県裾野市のアパートを、この少女の待機場所として利用し、別の男から店の売り上げを上納させていたという。

 坂井容疑者は暴力団関係者らと共謀して、知り合いの女性から約1100万円を脅し取ろうとしたとして、傷害と恐喝未遂の疑いで10月19日に逮捕された。さらに、20〜30万円の借金をしていたデリヘルの女性従業員に、「働いて返せ」と脅し、強引に借用者を書かせたとして、強要などの疑いで11月8日に再逮捕されており、これが3度目の逮捕となった。傷害では起訴されたが、強要では起訴猶予となっている。

 坂井容疑者は富士宮市の消防本部に在籍し、11年3月〜今年10月には、県消防防災航空隊に救助隊員として派遣され、防災ヘリの乗組員として、山岳事故などの救助活動にあたっていた。逮捕を受け、県は10月31日付で出向を解除していた。

 人の命を救うレスキュー隊という立派な仕事をしていた一方で、デリヘルを実質運営していただけでも問題なのに、その上、法を犯す行為を数々と起こしていたとは、にわかに信じられない話だ。まさに表の顔と裏の顔を使い分けていたようだ。
(蔵元英二)

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