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【ドラマティックレビュー:ジャパンカップ】三冠馬対決第1ラウンドはジェンティルドンナに軍配

 ついに実現した3冠馬対決で注目されたジャパンカップ。最後はやはりオルフェーヴルとジェンティルドンナの競り合いとなりジェンティルドンナに軍配が上がった。レース前に「ジェンティルドンナにはもう一段ギアがある」とコメントしていた岩田騎手。これ以上の相手はいないという状況で、ついに覚醒したかと思わせる末脚と勝負根性。この馬も間違いなくワールドクラスの馬であることを大観衆に見せつけた。

 興味深かったのは岩田騎手の2番手につけたレース運び。秋緒戦のローズSで教え込んだ好位からの競馬を秋華賞ではなく、ここでやってのけるとは。騎手の交代劇は当たり前の昨今だが、改めて人馬一体で戦い続けることの重要さを痛感したレースでもあった。

 今回は3冠馬対決の第一ラウンド(…と思いたい)。オルフェーヴルは凱旋門賞で目一杯に仕上げ、遠征後の緒戦。本調子ではないはず。また兄のドリームジャーニーの本格化は5歳。今後さらに成長する可能性だってある。3冠馬がともに順調行けば国内もしくは海外で再戦することもあるだろう。次はどちらに軍配があがるか。その時を楽しみに待ちたい。

〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。今年度のおこづかい馬券の成績は現時点で回収率142%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。

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