「知りたがり」打ち切り後、唯一のテレビのレギュラー番組は、今年4月にスタートしたBS朝日の「音楽夜話〜ミュージック・ヤワー」(小倉智昭との共同司会)のみだったが、同番組はわずか半年で、9月いっぱいで打ち切られた。
同番組は毎回、アーティストをゲストに招いて、小倉、住吉アナとトークを繰り広げて、曲を紹介する内容だったが、「住吉アナはゲストの情報を下調べもしていないためか、トークしているのは小倉だけ。住吉アナは、ただ横で座っているだけ」(某テレビ関係者)といった風評で、住吉アナはその存在感を示せなかった。
これにより、住吉アナが抱えるレギュラー番組はTOKYO FMの「Blue Ocean」だけとなり、テレビのレギュラーはゼロとなった。
それでも、単発で仕事があればいいが、ここ数カ月で、テレビにゲスト出演したのは10月6日に放送されたフジテレビ系「ウチ来る!?」ぐらい。テレビで住吉アナを見る機会は、「シュミテクト」(グラクソ・スミスクライン社)のCMだけとなり、テレビ界から完全に干されてしまった。
もともと、住吉アナはNHKの局アナ時代、07年大みそかの「第58回NHK紅白歌合戦」の総合司会に抜てきされたり、人気番組である「スタジオパークからこんにちは」「プロフェッショナル仕事の流儀」のMCに起用されるなど、局内での評価は決して低くなかった。
ところが、11年3月いっぱいでNHKを退局しフリーとなるも、民放では商品価値が認められなかったのか、1年間はまともなオファーもなく、声を掛けたのが「打倒!『ミヤネ屋』」を掲げたフジだった。
しかし、「知りたがり」は視聴率1〜2%台程度で低迷。日本テレビ系の「ミヤネ屋」を食うどころか、完敗を喫し、わずか1年で撤退した。同番組で目立ったのは、住吉アナが露出度の高い恰好でヨガのポーズを取って、伊藤利尋アナが天気予報を読む「ヨガ天」だけ。住吉アナは気の利いたコメントも、なかなかはさめず、司会者としての評価を落としてしまった。
気が付いたら、テレビから消えてしまった住吉アナが、テレビ界で復活を遂げるのは、むずかしい様相になってきたようだ。
(坂本太郎)