尼神インターといえば、不細工キャラの誠子とヤンキーキャラの渚のコンビで、テレビに出演しはじめた頃は、不細工&モテないキャラの誠子に注目が集まっており、渚は「誠子の添え物」という印象が強かったが、ここに来て、渚の個性がようやく認められたのか、以前にも増してピンでの活躍が増えているという。
出川哲朗がMCを務める『出川哲朗のアイ・アム・スタディー』(日本テレビ系)では、渚はコンビではなくピンでレギュラーゲストとして出演しているほか、最近では、同じ女芸人のAマッソの加納愛子とトークライブを行い、チケットがソールドアウトになるなど、確かにコンビではなく個人での活躍が光っている。
渚がプチブレイクした理由は、これまでのお笑い界にいなかった特異なキャラクターにあるという。女性芸人に詳しいという芸能記者はこう分析する。
「渚さんは男性よりも、むしろ女性からの支持が非常に高い芸人として重宝されています。渚さんはNSCに入るための学費を稼ぐため大工修行をし5年間働いていた過去があり、基本的に裕福な家庭出身の『お嬢様』が多い女芸人のなかではかなり異質な存在です。また、コント用の作ったキャラではなく素の性格がヤンキーというのも今の時代では珍しく、『姐御肌の女芸人』として女性から人気が高いようなのです」(某芸能記者)
また、世のお笑いマニアの間で特に注目を集めているのが、渚のレベルの高いツッコミスキルだという。女性芸人はその性質上、どうしても男性芸人より弱い立場になりがちではあるが、渚は先輩芸人も恐れる男勝りの性格で知られており、その勢いは同世代の男性以上。さらに、社会経験が豊富なことで培ってきたコミュニケーション力は彼女の強い武器で、ベテラン芸人とのフリートークも無難に対応でき、その適応力で『出川哲朗のアイ・アム・スタディー』のレギュラーゲストという大役を射止めたとされている。
これまでは強烈キャラの誠子の影に隠れがちだった尼神インター渚。今年こそ躍進の年になるか?